「お互い様」が通じない
狭小の土地にひしめき合うように建物が建つ東京。
うちの物件もそんな地域にあります。
昔は「お互い様」の精神で
何となく、譲り合い助け合い、我慢し合いながら
穏やかな暮らしがあったものですが...
今は住む人、建物のオーナーの感覚も昔とは違います。
個人を尊重し、快適な住まいを追求することは良いことなのですが、それが時にトラブルに発展するのです。
狭小地域ゆえ、窓を開けたらお隣の窓が真っ正面に!
なんて事もあり。
そうなると色々見えちゃったり、聞こえちゃったりするわけです。
現在では、後から建築する方が気を利かせて
窓の位置をずらすって事も考えられていますね。
オーナーがすぐそばにいる物件では、
設計段階から考慮されていることが多いです。
が、お金だけ出して自分は遠くに住んでいるオーナーですと
設計からもう丸投げ、なんてこと事もあり
窓の位置だけではなく、室外機が、8軒分まるっと
隣の窓下に集められて設置されてしまう事もあります。
そうなれば、隣の方は悲惨。
だって、自分の窓の外で8軒分の室外機の
風と稼働音が常にするわけですから。
気分は良くないですよね。
中には、声や音がうるさいと直談判に出る人もいます。
けど、その人も週末には友人を招いて
夜まで賑やかにしていたり。
見ていると、自己中な人が増えたなあ、と思います。
人の事は見えるのに、自分の事は見えていない。
お互い様の精神がないから、
どんどん苦情を言ってしまう。
言ったもん勝ちみたいになる事も多く、
言われた方はモンモン、モヤモヤ。
隣の声や音に敏感な方は、
隣との距離が取れる地域に
住まわれる方が良いと思います。
大家さんをしていると、
生活のさまざまな相談や苦情を受ける事があります。
一応お話を聞きますが、
「お互い様だから」
そう言えないのが辛い〜