何かを伝えたかったら、何も言うな!?
今日は、すこしラフな言いまわしですが「何かを伝えたかったら、何も言うな」というテーマでお話ししたいと思います。皆さんが何かを伝えたい時の少しでも参考になればうれしいです。
こんにちは。わがままブランディングの珊瑚です。
伝えたいことがあったら何も言わない..
まずは、よく考えてみてください。
打合せや営業などで誰かに何かを伝えたいとき、私たちはつい熱くなります。
正直、必死です。
正直、相手のコンディションや状況なんか考えないで、もう必死です。実際その結果どれくらい相手に伝わっているでしょう?(会社や学校でそれを聞き逃すと本人に何か痛手が襲うみたいな状況は今回はケース外)
いろいろなご意見はあるかもしれませんが、ほとんど伝わっていません。それが長いお話しだったら気持ちいいくらいに相手は話が右から左に風通しよく抜けていきます。
せいぜい、残るのは上書きがされない最後の1メッセージくらいでしょうか。
何も考えないでただ話しても何も伝わらない
これは私も以前からなんとなくは意識していたのですが、最近やっといろいろな観点から整理がつきました.…。
まず、相手はあなたの話なんかはなっから聞く気がないのです。(自分ごとじゃなから)
やっぱり相手に何かを伝えるには自分事になってもらい、それからお話しするしか相手にお話しは伝わらないのです。
じゃ、どんな風に「言わない」のがいいの
じゃ、どんな風に「言わない」で、相手に自分が言いたい事を伝えればいいのでしょうか?そのことをこれからお話しします。
まずは、
相手にお話を振ったりしていろいろと相手にお話しをしてもらいましょう。
相手が乗ってきたら、火に油注ぐようにギンギンにお話をしてもらいましょう。いい加減相手も疲れ果てたころ相手は思います.…
「ところでアンタ、今日なんしに来たの?」(ここです!!)
ここでやっと、相手は自発的に自分の方からアンタ(=こちら)の話を積極的に聞こうという気持ちで前のめりにこちらに相手のエネルギーが向かってきてます。
この時にこちらから話すんです、言葉少ないキラーワードをあなたの伝えたい事にチューニングするんです。
「言わない」はけっこう凄い武器
実は、この「言わない」攻撃は、私が普段行っているブランディングの仕事にも通じるのです。
言わないから、相手が考えてくれるんです…
「何か気になるけど何を言いたいの?」
「種類ないけど他にはないの?」
「正確に見えないけど、全体は?」
など、ケースバイケースでいろいろですが、
全部伝えることだけが正解ではないのです。
この過程で、お客さんやクライアントさんが自身の興味やエネルギーで伝えたい事を知ろうとしてくれるんです。(あくまでも状況状況で)
話を聞く=話を伝える
結局のところ、「何かを伝えたかったら、何も言うな」というのは、「まずは相手の話をしっかり聞こう」ということなのです。相手の心が開かれるまで待ち、適切なタイミングで、本当に伝えたいことを凝縮して伝える。これが効果的なコミュニケーションの王道だと私は考えてます。
相手の話を聞いていると、元々こちらが用意していた台本とはぜんぜん違う相手の本音や、お力になれることがどんどん出てくるなんて定番です。
最後に、もしそうやって自分の出番が来ない時は(=言いたい事が言えなかったら)どうするの?と思われるかもしれません。
いいんです。それで
人に何かを伝えようとして伝わらない事なんて普通です。
それを、全部勝ちに行こう、取りに行こうというのが少し傲慢なんです。
伝わらない(伝えられない)も普通にあるのが普通なんです。そんな感じがまた、いいじゃないですか!!
本日も最後まで、ありがとうございました。
わがままブランディング 珊瑚