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ケチだからこそ買うことにした

寒い寒い。
外に出てもすぐに帰りたいと思うほどだったので、今日は小麦粉とふくらし粉(ドライイースト)を買って、二歳半の娘とパンを作ることにした。

娘は生まれたときからの食いしん坊な上に、粘土したいと、常日頃言っていたし、ノラネコぐんだんにも出てきたし、だからパンづくり。

なんせ初めてのことで、小麦粉の裏にかいてあるレシピをチラチラ見ながらのスタートとなった。

まず、娘にボールに入れた卵などの材料をぐるぐるミニ泡立て器で混ぜてもらう。

その間に小麦粉とドライイーストをはかりいれ、そこに娘が混ぜた卵などを流し入れて、ひたすらこねる。バターを入れて、こねる。投げ落とす。こねる。投げ落とす。こねる。夢中すぎて終わらないかと思うほどこねる。

発酵させる。

娘がいないいないばぁ見ている間に、等分に丸めて寝かせて、そのあと、平たくしてロールパンになるようくるくると丸める。

また、寝かせて、その間に夕飯の準備。娘と卵黄を塗り、焼く!

ここで、sirocaのノンフライオーブン登場。

数年ぶりに使ったわー……。

ずっと存在は確認していて、いつ使おうかとは思っていたので、ようやくそのときが来て良かった。

第一段を頬張り、第二段を焼いている間に、お風呂。

焼きたてって、何でこんなに幸せなんだろう。

私は自他共に認めるケチだ。人にたいしては出し惜しみしたりしたくないけど、やりたいことのために形から入る人がいるなか、形にお金がかかるならいいや、と諦めるタイプ。
スノボもスキーも全部レンタルできなければきっと一生やらなかったであろう。
趣味が消しゴムはんこなのも、家にあるものプラス少し買えば始められそうだったからで、実用的で、かさばらないから、だ。

だからこそ、買っておいてよかったなーと思う。

オーブン機能のついた家電、娘用の泡立て器、今回は出番はなかったが、ふるいと麺棒なども。

道具があると、いざやろうとするときのハードルが下がる。

卵焼き、ホットケーキ、ドーナッツ。何回か使ううちに、娘に渡すタイミングとか、コツをつかんできて、今回のパンなど新しいことにもチャレンジしやすくなっている自分がいる。
始めるときに感じる足の重さが、どんどん軽やかになっていく感じ。

ちなみに、小麦粉粘土を何度もやっているせいか、パンになるはずだったひとたまが、もっとこねたい娘の犠牲になっても、寛容でいられた気がする。耳たぶくらいのかたさって、すっごく気持ちいいよね。

やりたいの前に、やろうと思えばいつでもできるという場がある。それだけでやりたいと思える。

そして、独身時代は全く興味なかったおやつづくり。めんどくささが、娘となら嬉しいイベントになる。

今日買い足したのは、小麦粉200円分くらいとドライイースト200円分くらい。そんなもんで楽しめる。しかも小麦粉はもう一回できる。ドライイーストはもっとできる。

そうやって、自分ももう大人だけど、まだまだ初めての経験ができるんだなぁ!

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