確率論的遠距離恋愛攻略法
タイトルがお堅いですが、想像の通り内容もお堅い。
書く動機としてはnoteや一般的なサイトで遠距離恋愛について調べても、精神論的な意見が非常に多く、自分の肌感覚に合わないため、自分で調べたことや考えたことを記事として一つにまとめておこうと思ったため。
ちなみに僕は現在、英国の大学院に留学中。後、何年外国にいるかは未定。彼女は日本の某大学の大学生。日本から英国を往復するには安くて20万ちょっとと、20時間前後のフライト。距離は大体9400 km程度。
遠距離恋愛の捉え方
遠距離恋愛する以上、絶対に続くとまず思わないとこからスタート。スタートラインが同じならば近距離でいるときに比べ恋愛自体が継続する確率は下がるため、そもそも不安定な橋を歩いていることを自覚する。継続させると考えるのではなく、失敗する可能性がある遠距離恋愛の成功確率を上げる、という発想で、やるべきことを考える。(タイトル回収終了)
そのため、この記事の中では1年後、2年後それ以上で関係が継続させる確率を上げるための行動を考える。もちろん、恋愛において精神論も大事だけどこの記事では出来るだけ具体的な行動に焦点を当てていく。また、ここに書かれていることが全てのカップルに当てはまるとは思ってないし、意味不明なものもあるだろう。二人の関係性や性格、お付き合いのステージ、試行錯誤の結果などを考慮して取捨選択すると良い。しかしながら、少なくともやっておくと成功確率が上がりそうな事柄や概念について知っておくことは損ではないだろう。
もし、やって良かった行動や知って良かった考え方などあればコメントに書いてもらえれば幸いである。恋愛経験が豊富な訳でも恋愛心理学を学んだわけでもないのでヒントがたくさんあれば幸いだ。
遠距離恋愛の特性
通常の恋愛と違う点は名前の通り、恋愛を遠距離で行うことだ。遠距離によって引き起こされることは、「対面で会うための労力が掛かる」が原因に集約されるかと思う。労力が掛かるから会う頻度が低くなり、不安、満足度の低下、物理的な刺激(臭いや性的接触など)、意思疎通が上手くいかない、などが起きていく。
昔の時代と異なり、対面でなければオンラインで会うことが可能になったのは現代社会の大きな恩恵だろう。昔は外国に行ったら祖国と連絡を取るのですら数年間は無理だったのに比べ、現代はZoomを繋げば相手の顔を見て話すことが出来る。これは遠距離恋愛が昔よりも成功しやすくなる大きな要因であろう。
以降では、「対面で会うための労力が掛かる」を軸に3つのパートに分けて書いていく。
物理的に会う頻度の低下
物理的でなければ労力は掛からない
物理的に会うための"労力"は時間とお金、精神力
物理的に会う頻度の低下
会う頻度が低下すると何が起きるのか。以下のことは生じるかと思う。
物理的な刺激の消失
非言語コミュニケーションの一部の喪失
共通の話題・共同作業の機会の損失
物理的な刺激の消失
最たるものは性的接触、それに引き続き、日頃からのスキンシップ、嗅覚刺激が消える。スキンシップの大切さは、老人の介護現場で体温ほどの温かみを持ったぬいぐるみが導入されていることを想像すると、安心をもたらす効果やストレス軽減効果があることが分かる。また、嗅覚に関しても、特に女性に関しては恋人の臭いを嗅ぐと不安解消効果があることが知られている。見知らぬ人の臭いではその効果はない。
この点に関しては現代の技術とコストでは、一般人が気軽に使える手法で補うことは出来ない。
非言語コミュニケーションの一部の喪失
2.の非言語コミュニケーションに関して。人はコミュニケーションを取るときには言葉だけではなく、視線、表情、身体全体の細かい動作によってコミュニケーションを取っている。SNSの発達により電話やビデオ通話により意思疎通を図ることが出来るが、そういった非言語コミュニケーションの部分を完全に再現出来る訳ではない。
やはり音声だけやビデオ通話は、真横に付き合っている人がいて会話するときに比べて物足りなさを感じるのではないだろうか。
共通の話題・共同作業の機会の損失
異国の地に足を踏み入れるとよく分かるのだが、日本とは状況が全然違う。気候、風土、人種、食事、サービスなどなど、日本と違うところを幾らでも話せることが出来る。しかし裏を返せば日本に居る人との共通する話題が消える。これは日本でも数時間程の遠距離恋愛をするカップルでも当てはまる。一緒にご飯を食べることやお出かけする機会は蒸発するので、共通の話題や共同作業の機会はガッと減る。
悪いことばかり?
近距離恋愛と比較すれば悪いことが目立つことは間違いないだろう。また挙げてきた要素が、いわゆる近距離恋愛で得られるメリットの裏返しになっていることに気づくだろう。だからこそ、何もしなければ基本的に関係性は破綻することに改めて留意する。そのために少なくとも挙げてきたデメリットを補填する行動を取って可能性を上げる必要はある。
遠距離恋愛に関して調べていくと、皆さん共通して挙げられる3要素がある。それは、連絡、目標、信頼。特に失敗した人たちは明確にこの3要素を指摘している傾向があった。連絡は付き合っている人と繋がれる唯一の方法。目標は具体的には遠距離恋愛の終止符のタイミング、その先に結婚や両親の挨拶などのご褒美。どちらも判然としない場合は具体的に会える日程を出来るだけ早く設定しておくことなどが挙げられる。信頼はそれらで補えない不安な気持ちをカバーする要素。この3要素のどれかが欠けてしまうと遠距離恋愛の成功する確率はかなり減少してしまうだろう。
ちなみに性的接触の補填方法に関しては、我慢する、片方もしくは両方が了承して他の人と遊ぶ、もう一方に隠して遊ぶ、ビデオ越しにそういった行為を行うことが考えられる。付随するリスクに関しては自分で管理すること。
物理的でなければ労力は掛からない
今の世の中、出来ることは様々ある。今まで書いてきたデメリットを補うか凌駕するために出来ることを考える。一つ一つが少しずつ成功確率を上昇させるはず。負担と利益を天秤に掛けて良さそうなものを取捨選択していく。後から思いついたこと、コメントで良いと思ったものがあり次第適宜追加予定。
接触効果(ザイオンス効果)を狙う系
LINEのメッセージは必ず返す。定期的にやり取りする。スタンプだけでも大事。
LINE、Zoomの通話、ビデオ通話を定期的に予定する。
ボイスメッセージを送る。
手紙を送る。
直接会う頻度を出来るだけ上げる。またその予定を出来るだけ早めに共有する。
双方の友人を絡める機会を増やす(ソーシャルシェアリングを狙う)。
共通の話題・共同作業系
映画、音楽を一緒に鑑賞する。
本、ブログ、テレビ番組、ラジオをそれぞれ鑑賞し感想を言い合う。
共通の趣味を作る。例えば、ランニング、サッカー、音楽。
Instagram、tiktok、Youtube、Twitter、ブログ、noteなどを一緒に始める。
一緒にスマホゲーム、オンラインゲームをする。
質問ゲームをする。例えば、愛情地図を埋めるように。
写真や動画の共有。例えば、Google photosを用いて観光画像を共有。
その他
現実的な話を避けない。将来の話をする。
サプライズをする。記念日を祝う。
次会う日までのカウントダウンアプリを入れる。例えば、「次会うまで残り1729時間だね!」など。
物理的に会うための"労力"は時間とお金、精神力
コロナは遠距離恋愛のカップルを1年以上会わせない事例を量産した。しかし、一般的に遠距離恋愛していたら1年に1回以上は会うのではないだろうか?物理的に会うために費やされるのは時間とお金と精神力だ。
時間に関しては、費やす時間を嫌っていたら恐らくカップルとして成立してないのではないだろうか。そのため、時間はお互いの予定が合うか合わないか、だろう。意外と社会人の方が融通が効くイメージ。学生、特に学部生は学校に縛り付けられるだろう。
お金は悩みどころ。二人で話して落とし所を見つける。節約は避けられないだろう。それか頑張ってなんらかの方法で稼ぐ。
あとは、精神力。決断するには精神力が必要。せっかく会う機会なのだから出来るだけ早めに計画するようにする。もしくは決断のハードルを下げるために、会う機会に関するなんらかのルールを作成しておく。来てもらうことを当たり前にしない。
終わりに
参考になる部分もあれば参考にならない部分もあっただろう。まだ、遠距離恋愛になってから時間が経ってないので見当ハズレの部分もあるかもしれない。また、未だ成功しきっていない人の記事であることに留意してほしい。
信頼、不安、相手を思いやる気持ち、こういったソフト面的な要素は本記事においてフォーカスを置いていないが、大事な要素であることは間違いない。僕の得意分野ではないので触れられていないことをご承知ください。