雲南日本商工会通信2019年1月号「副会長の挨拶」
2019年、平成最後のお正月だそうです。新年はどんな願いも自由です。
・オリンピック前の2019年、大きな地震など来ませんように。
・オリンピック向けに作った施設や使ったお金が負担になりませんように。
・隣国、韓国が普通の常識ある国になりますように。
・イノシシや猿やシカなど野生動物が人間生活を脅かしませんように。
・空き家を壊した駐車場が車の数よりも増えませんように。
・北朝鮮の核と拉致問題が解決方向へ進みますように。
・トランプ政権が断末魔の動きになりませんように。
・それが米中の貿易紛争をエスカレートさせませんように。
・それが中東戦争の引き金になりませんように。
・日本の海外労働者の拡大が犯罪増加につながりませんように。
・1995年に世界GDPの18%を占めていた日本が現在の6%割れからさらに低下しませんように。
・1990年に60兆円あった税収が現在は59兆円。支出の拡大と税収の落ち込みから消費税を上げられず、その結果、日本円がデフォルトして預金が紙くずになりませんように。
・1995年に660万円だった世帯収入が現在560万円、20年で100万円減少。この傾向がこれ以上続きませんように。
・一人当たりGDPで2000年に世界4位だった日本は現在22位、プライドだけでなく現実でも先進国でいられますように。
・ゴーンを追い出した日産の経営が元の木阿弥で、経営が傾きませんように。
・親が成金だと子供がプライドだけで能力を養わない、これが日本全体の傾向だと言われませんように。
・OECD加盟35カ国中20位の日本労働生産性がこれ以上、落ちませんように。
・人手不足がAIとロボット、海外労働者の拡大を呼び、収入やプライドの割に変化対応能力のない40、50代の仕事を奪いませんように。
・消費税増税が収入、年金の少ない庶民の生活を貧困へと導きませんように。
・沖縄の痛みを日本人が他人事でなく共有できますように。
100歳以上人口の伸びがすさまじいものとなっています。これにガン対策、IPS細胞や健康管理ソフト、予防医学や遺伝子解析などの医療技術が進めば、普通に生きれば人生100年という時代になりそうです。
65歳で停年となってもその後が35年あります。20歳の人間が55歳になるまでの時間があるという事だから、十分にもう一回の人生があるようなもので、余生というには長すぎる老後になります。
その一方で機械化、自動化で工場労働がなくなり、AIの普及で事務労働がなくなり、自動運転でタクシー運転やトラック運転がなくなり、レジも必要なくなれば、人間は何を仕事にすればいいのでしょう。
これからの若者は総数が比較的少ない中で、AIの普及に関連したデジタルエキスパート、ゲーム開発、グラフィックデザイン、プログラミング、データサイエンティストなどテクノロジー系の横文字仕事の需要が拡大するので、若者の仕事は問題ないでしょう。
団塊世代は、日本に1200兆円を超える債務を作った上に、これから退職後、巨額の医療費と年金を100歳まで喰い続けます。
AI対応の仕事には乗り遅れ、団塊が食い潰した年金のあおりを受ける現在の40代から50代、おそらくはこの世代こそが長い老後に対し、最も自己防衛が必要となる年代になるのでしょう。
平成最後のお正月、2019年がいい年になり、チコちゃんに「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と叱られないよう気をつけながら過ごしたいと思います。