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小説

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こちらは私の浮かんだビジョンを落とし込みたい時に創るフィクション小説です。更新は思いついたが吉日の時。音楽とリンクしているので、ぜひ聴きながらお楽しみください。
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#運命

続・実話

「なあ、愛って何だったら正解だと思う。」 「何を見てんの君は、またさぁ」 いー。面倒くさ…

7

IZUMO.

…ハッ、ハッ、ハッ…。 獣(じゅう)が来た。荒い息遣い。四つ足の鋭い爪がじり…っ、と地面…

15

Blue Rose.

雨が止んだら、もう一度来てくれる…?太陽が森に隠れる前に。  「そう言われて、こんな辺鄙…

9

Pale Blue.

ブルー、桃色、ミルク色の雲、朝焼けの空、一人だけの砂浜、海、波、まばたき。  朝方、薔薇…

16

ゆめくいしょうじょ

 余りに残酷で、この世に神様はいるんだと思っていた僕が間違っていたのか。そんな事、親にも…

10

rooftop.

ギィィィイン! 斬撃に似た確かな劈き(つんざき)が、僕を眠りから一瞬で覚醒させた。ギュッ…

8

天体観測

 僕は今、大変困っているし、イライラもしている。さっきからずっと同じ姿勢でいるもんだから、足が痛んでさりげなく体重移動をせずにはいられない。この靴、そういやずっと履いてるよな、俺。  眼前に見下ろしているのは、無人の赤焼けた海。左右の視界にどこまでも広がっている。ふと遠くに目をやると、水平線の奥から放たれるオレンジ色が目に辛いから、黙って俯いている。いる。いる。……。  さぁ、そろそろ夜が近いからさすがに帰らなければ。僕は意を決して、隣で静かに呼吸をしているだけにしか見え