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寝溜めは「基本」できないそうです。

最近YouTubeのおすすめに出てくる、雑学系の動画ををよく見るのですが、その中でも睡眠に関するものに対して特に耳を傾けていることが多い私。
さらにその中でも特に気になったのは、「寝溜め」に関することでした。

寝溜めは存在しない

私がよく「寝溜め」に関して聞くことは、意味がないということでした。
学生時代の後輩といまだに交流があるのですが、その後輩は現在看護師として働いており、話すたびに、睡眠の質に関して討論が行なわれるのです。

その際、私の睡眠時間に対して「短い」「もっと寝ろ」などと言及されるのですが、私はその度に「寝れる時に寝ているから大丈夫」と返しています。大抵はこれで、収まるのですが、そうならないときは決まって、寝溜めの話になるのです。

そのとき、看護師である後輩に言われ、今も睡眠が足りてないなと思う時に、ふとよぎることが「寝溜めは存在しない」ということでした。

言われた言葉自体は「寝溜めは意味ないですからね」ですが、その本質的なことは「寝溜めは存在しない」ということだと勝手に解釈しています。

医療従事者に言われたこともあって、私としては説得力が段違いだと感じています。しかし、私の経験上、疲れている時などに突然やってくる長時間睡眠がその後輩の言葉に疑問を与えていました。

「この長時間睡眠こそ、寝溜めなのでは?」と思っていたからです。

「寝溜め」は存在した? 2種類の「寝溜め」

後輩に言われ、「寝溜め」存在しないと認識していた私でしたが、youtubeで流れてくる睡眠に関する雑学にこんな内容がありました。

「寝溜めは”基本”できない」

動画上ではこの一言だけで終わるのですが、私としてはこの文言に疑問を感じずにはいられませんでした。それは「寝溜めはできない」ではなく「寝溜めは基本できない」という言い方だったからです。

「寝溜めは」「できない」の間にサンドイッチの具のように挟まってくる「基本」という言葉。これがあるのとないのとじゃ意味合いがだいぶ変わってきます。

「寝溜めは」「できない」だったら、「あ、もう寝溜めなんて意味がないんだ。やーめよ。」ってなるのですが、
「寝溜めは」「基本」「できない」となると話が変わってきます。

見て分かる通り、「基本」という具が挟まったサンドイッチには「例外」となる具材が挟まったサンドイッチが存在していることを示唆しているからです。

そこで当然、私の「もの調べ」スイッチが入ってしまいます。
今まで存在が否定されていた(勝手にしていた)、寝溜めに関して、もしかしたら救いの手を差し伸べることができそうだとわかったからです。

勝手に存在しないと決めつけておいて、何言ってんだって感じですが、私の心境的にはそんな感じでした。

そして調べてみると、「京谷クリニック」さんが出されている「生活の質を高める快眠の作り方」に関するコラムがとても興味深いことが記載されていました。

少し噛み砕いて説明すると、『寝溜めには、未来の睡眠不足に備えるための「先取り睡眠」と過去の睡眠不足を解消するための「補充睡眠」という2種類が存在する』という内容でした。これを見た時、

「やっぱり「寝溜め」は存在したんだ!」

という気持ちになりましたね。ツチノコやドラゴンなどの空想上の生物を実際に目の当たりにしたような気分でした。

一瞬この例えがおかしいと思ったのですが、立ち止まって考えると間違ってはないはずです。「寝溜め」自体、言葉として存在していますが、意味や効果がないと言われればそれは実在しないのと同義だと思っているからです。ツチノコやドラゴンなどの「空想上の」言葉になりますよね。

話がそれましたが、こうして「空想上の」言葉ではなくなった「寝溜め」。そして、その「寝溜め」には種類があるときたものです。私にとっては知識欲という涎が出てしまう概要でした。

寝溜め1:先取り睡眠

2種類の「寝溜め」のうち、
この先、何かと忙しくなり、睡眠時間の確保難しいとわかった時、あらかじめ多めに睡眠時間を確保しておくことを、「先取り睡眠」というそうです。

これはよく聞く典型的な「寝溜め」かと思われます。これをできる人は「賢い」、「計画性があって良い」と思っていた時期が私にもありましたが、実際のところ、この「先取り睡眠」に「寝溜め」としての効果はないそうなのです。

むしろ、この「寝溜め」の仕方は、質の悪い睡眠をダラダラとすることになるので、睡眠の本来の役割の一つである「脳を休息」させるということには悪影響になるそうです。

これを知り、私は、これが、後輩との睡眠談義で出てきた「寝溜めは意味がない」ということの真相だと確信しました。

寝溜め2:補充睡眠

一つ目の「先取り睡眠」が「寝溜め」というコインの裏なら、もう一つの「寝溜め」である「補充睡眠」は表にあたります。

というのも、この「補充睡眠」は、睡眠不足の人が長時間睡眠を行うことを指す「寝溜め」だからです。

「補充睡眠」は別名に「睡眠負債の返済」とあるように、今まで睡眠時間と命を削ったことで溜まった疲労を返済し、元の元気な姿に可能な限り戻すというものです。

完全に戻らないのは当然。借金の利息のようなものだと思ってください。私としては少し耳が痛い話ですが、そう状況に陥っている時点で、すでに1日の時間の使い方が他の日と違うため、生活リズムが崩れています。その状態は気付かぬうちに著しく1日の生産性を低下させ、人生の中で時間を浪費させています。

借金も同じで利息がつくことでその分お金を浪費しています。まさに「利息」ですよね。

この例えがうまく伝わっているかはわかりませんが、書いている身としては借金寸前の経済力で心が締め付けられる思い出いっぱいのため伝わらなくてもいいやって感じです。

またもや脱線してしまいましたが、「補充睡眠」に関してはこうした代償があるものの、今までに蓄積されていた疲労を回復するという効力があるため、「先取り睡眠」とは違い、多少は意味のある「寝溜め」ということになります。

再三言いますが、生活リズムが崩れるという代償はついてきています。そこだけは注意してください。

終わりに

今まで現医療従事者である後輩に「寝溜めは意味がない」と言われて育った私ですが、その価値観が壊れたまでもいかないにせよ、軌道修正されたような事象でした。

改めてわかったのは、「寝溜め」は良いものではないということですね。意味のある「寝溜め」はあったものの、その分、の犠牲を払わなくてはいけないということを理解した事象でした。

社会に出ている皆様のほとんどは働いている以上そういった代償を払わなくてはいけない状況が必ずあると思います。その際は、決して「先取り睡眠」ではなく、「補充睡眠」をするよう心がけてみるといいでしょう。

とはいえ、どちらの「寝溜め」にせよ、しないに越したことはないので、するようであれば、その重い腰をあげて、転職も視野に入れることをおすすめします。

というわけで今回はこの辺で、
お付き合いいただきありがとうございました。
ここまでお付き合いいただいた方は稀かと思いますが、今後とも長いお付き合いをいただけたらと思います。

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それでは。

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