台風と出雲大社と伊勢神宮#10
思い起こせば約1ヶ月前…
寺社巡り界隈にデビューして数日たった頃、Twitterでタイムラインを巡回してて猛烈に御朱印帳を手に入れたくなり、生まれて初めての御朱印帳ならどこが良いか調べて3つまで候補を調べてアンケートを取った結果です
大阪在住で社畜な私には伊勢神宮は遠くて、お伊勢参りをすぐに実現は不可能なので色々と動き出しました
実はお伊勢参りは生まれて初めてではなく、前回は約9年前の式年遷宮の際にふらっと行って思った以上の現地での歩行距離に疲れてしまい、日帰りは難しく何とか宿を見つけて休んだ記憶があり、次は少なくとも連休を取らないとなぁと思っとりました
基本夜22時~翌7時が勤務時間なのでなかなか調整が難しかったけど、同僚とお休みを交換して何とか9/19(月)の敬老の日と9/20(火)に連休を取る事に成功
何とかこの日にお伊勢参りをしようとお仕事を頑張ってきたのですが、しかし前日
\超大型の台風14号発生日本列島縦断/
オワタ…◯刀乙
各交通期間は計画運休を発表し、こりゃよっぽどお伊勢さんに嫌われとるんやろなぁーと仕事しながら台風の行方を見守っておりました
伊勢神宮と言えば皆さんご存じ、神道の総本山のような場所で天照大御神(アマテラスオオミカミ)様が居られる日本の聖地です
以前に書いた記憶がありますが私は学生時代から歴史好きで、色々な歴史に関する文章を読み漁っていた青春を過ごして参りましたが、その中には日本神話に関する文章も多数あります
日本神話では神様は大きく2つのグループに別れていて、天照大御神様を筆頭とした天津神のグループと大国主命(オオクヌニシノミコト)様を筆頭とした国津神のグループに別れてます
日本神話に「国譲り」というエピソードがあります
簡単に書くと、天上の国である高天原に住んでた天津神の筆頭の天照大御神様は
「葦原中国は私の子供のアメノオシホミミ(神武天皇のおじいさんのおじいさん)が治めるべき国である」
とおっしゃいました
葦原中国は地上にある大国主命様が治めていた国です
けっこう無茶苦茶ジャイアンな話ですが神話なので置いといて、誰を行かせるか神々を集め会議をし使者を決め派遣しますが何度も失敗します
そこで最終的に建御雷神(たけみかづち)様っていう、めっちゃ強い武神を派遣してパワー外交にでました
ビックリした大国主命様は色々と条件を付けて、最終的には自分の住む所として出雲大社を建てて貰う代わりに葦原中国の支配権を天津神側に譲渡するってお話です
大国主命様の子供の事代主神(コトシロヌシノカミ)様のお話とか色々な余談があってこれだけじゃないですし諸説はいっぱい有るのですが、私は簡単に言って天津神側による侵略戦争の比喩的表現だと思っています
大阪人は太閤豊臣秀吉の時代から判官贔屓と言いますか弱い立場の側を応援する傾向があり、私の親父もそうでした
高校生時代にバイトから帰って親父が起きてスポーツニュースをハシゴしながら呑んでたら阪神が勝ってて、とっとと寝ていたら阪神が負けてるって結果を見なくても分かるぐらいの阪神タイガースファン、いわゆる虎キチ(キチガイのキチ親父談)で私もその影響を多分に受けています
そして国譲りのエピソードを読んだ私は当然のように国津神推しとなり、伊勢神宮と言えば読売ジャイアンツの本拠地東京ドームのようなイメージを持ってましてん
そこにきてのお伊勢参りですわー
さて話を戻してお伊勢参り予定前日にこのような台風日本縦断のニュースを聞いて今回の旅行を断念しましたが、翌日に状況に変化が起こります
北に大きく台風が進路逸れてるやん!?
地理に詳しい方はお気づきかと思いますが、台風が北にガガガっと進路を上げた場所にはそう
\出雲大社があるんですー!/
偶然ですよねー
しかしこれは天照大御神様が「国津神推しのおーばが伊勢に来るとか言ってるから10年早いわ」って所を、大国主命様が「ちょっとおばさん(大国主命様の奥さんの父親が天照大御神様の弟スサノオ様)そろそろ意地悪するの止めたげてくださいよー」って会話が聞こえてきます
とりあえず9/19は1日中雨なので様子を見て、翌日晴れたら9/20朝から9/21の午前中(この日は22時から仕事)を使ってワンチャン伊勢に行けるかもって期待しながら寝ました
ちなみに大国主命様の子供である事代主神様は、先日伺った住吉大社と大阪では人気を二分する今宮戎神社に居られる商売の神様で別称恵比寿大神でえべっさんとして有名ですが、そちらからも「お父さん何とかしたげて」と応援があったとか無かったとか(笑)
そして翌日
\見事な秋晴れ!!!/
ってな訳で朝7時からお伊勢参りがスタートしました
ちなみにその後の台風の進路はこちらで2日間晴天に恵まれましたとさ
最後まで読んで頂きありがとうございました