見出し画像

奇言奇行26

「休日前夜をメロンパンの皮と捉えられれば実質毎晩がそうなのである」
「休日前夜がメロンパンの皮であるならば平日の夜は餃子の皮である」

メロンパンの皮(以下、甲)はそれ単体で美味しいが、名前の前半部分(以下、A)としても美味しい。対して餃子の皮(以下、乙)はそれのみで食する事は可能だが美味しいものではなく、Aでなければ美味しさは得られない。甲乙とも商品として販売されているが、甲はAから派生しA全体の中から美味しさを抽出したものであるのに対し、乙はAを成立させる為の部分である。ここで甲の存在を定義する時に不可欠なのがエア本※1(以下、B)という概念である。甲が存在する時、常にBも潜在している。しかし乙のAから乙を差し引いた存在(以下、C)は乙のAを製作する過程で必ず顕在化する。この事から乙が存在する時に潜在するのはCではなく乙のAであると推察でき※2。つまりBの概念が保証される限り、甲は甲のAとは無関係に常にその美味しさを侵害されない。対して乙のAを前提としない場合に乙が求められるのはレアケースである。よって上記の論は矛盾しながらも矛盾しない。

※1:甲のAから甲を差し引いた、それ単体では存在しないもの
※2:乙のA以外の形態でCが求められる可能性は大いにある


※奇言奇行:危言危行(言語や行いを厳しくすること。また、言行を清く正しく保つこと)のもじりで言葉遊びです

いいなと思ったら応援しよう!

ウニャ・ティロテアル
このの記事が気に気に入ったらサポートをしてまみませんか?