リーダーの役割
時代によって、場所によって、組織によって、
理想とするリーダー像は様々です。
リーダー自身のキャラクターもあります。
どんなリーダー像が正解なのか、絶対の答えはありません。
戦国時代で言うと、
織田信長→豊臣秀吉→徳川家康と
天下統一を果たした武将は推移します。
学校の日本史の授業では、それぞれの武将の統治は異なりました。
たった何十年の間でも、統治のやり方は異なりました。
正解はありません。
その当時の武将にとって、天下統一は大きな目標でした。
やらなければやられるという世界だったのでしょう。
では、今の時代の目標はひとつでしょうか?
明らかに昔とは異なります。
目指すところが異なる組織が無数にあります。
同じ組織のなかにおいても目標は異なります。
そして個人ごとに価値観が異なります。
その異なる価値観を尊重しなければメンバーが集まりません。
そんな時代です。
そんな時代に求められるリーダーの役割とは何でしょうか?
正解はひとつではありません。
そんななかであえて正解は何かと考えると、
「大きな目標をメンバーに伝えて理解してもらい、その目標を達成するためにメンバーが自分らしく活動できる環境を構築すること」
と私は考えます。
リーダーが引っ張るとか、
リーダーがこれをやるだとか、
リーダーが動くとか、
リーダーが先頭に立つ。
そのようなリーダーが求められる時代ではなくなりました。
リーダーがメンバーの話しを聞く、
リーダーが質問を投げかける、
リーダーがメンバーの主張を取り入れる、
リーダーが新しい世界に飛び込む。
など、リーダーがメンバーが感じている問題を真摯に受け止め、
その問題を解決するために、
そして、組織が目標に向かっていくために何をすべきなのかを考え、
その考えをメンバーに伝え、組織全体で取り組んでいく。
ということが求められているのではないでしょうか。
自分の考え=組織の考えにはならない時代です。
リーダーにかかる重圧は今まで以上に大きくなっています。
その重圧に対してどのようなアクションを起こすのか。
旧来のリーダー像にしがみつくのか、
新しいリーダー像に挑戦するのか。
リーダー自身の資質が問われています。