Moon Sick Ep.6
それでも離れようとしない彼女の頭の上に、軽くキスをすると、ようやく彼女が顔を上げた。
もうすでにアルコールの入っている彼女の顔が赤く火照っている。目も少し潤んでいるように見える。その表情で俺の方を見上げてくるものだから、ぐっとこない男がいるだろうか?
俺は彼女の唇にキスをした。彼女が照れくさそうに笑う。俺は、もう一度、今度は、顎を支えて、きちんとしたキスをした。ほどなくして彼女の手が、首の後ろに回された時には、もう、どちらからともなくかみつくようにキスを交わしていた。