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佐佐木 政治 こよい凍てつくわが書斎の窓に 大輪の月が昇る わたしの予感を穿つかのような 太古そのままの舞台が抽き出されて しかも神よ あなたのシンタックスは 微動だにもしない おきまりの天は漆黒の髪を垂らし 目には見えぬ星々のスマルを鏤めながら