映画の感想 『哭悲』 『ボーはおそれている』
なーんも更新してなかったので、たまには更新。
最近、少しずつ動けないものの映画や、アニメを見る程度の気力は湧いてきた。
ここ一ヶ月は、だいぶ前に見た進撃の巨人をゆっくりと見直している。
あの作品は本当にクソだ。
あまりに醜くて、遠い異世界の現実かのように思える素晴らしい戦記。
まだ見終わってないので、ゆっくりと心を休ませながら見ている。面白すぎる癖に重いんだよ。
元々、映画を見た後に感想をメモして、それをSNSにアップするようにしている。
そうしないと、見た直後の熱量しか覚えておらず、明確な感想を忘れてしまうから。
さて、それでは。
その時に書いた感想を、そのままベタっと貼って、感想を見た感情を書いてゆこう。
本日、振り替える感想は。
『哭悲』『ボーはおそれている』
この2本で。
哭悲
本当に最悪の映画。
見ている間、ずっと見た事を後悔していた。
胸糞悪く、気色悪くて、不愉快。
今まで見て後悔した映画に、呪詛がある。
だが、あの後悔と少し似ている全く違う不快感。
とにかく、最悪。なんでこんな映画見たんだろ。
もはや、腹が立つ気力も起きない。
腹を立たせる事も出来ない、気色の悪さ。
最悪だけど、この映画を全否定する事など私には出来ない。
たしかに映画としては、美しいカットや印象に残るシーンは数多くあって、面白い映画なのかもしれない。いや、面白くは無い。
確かにホラー映画やパニックものには、最悪でサイコー!のパターンもある。
だが、この映画は本当に最悪で気持ち悪い映画。
オススメするとか、しないとかそういう次元ではない。
こんな映画に触れることなく、人生を進んで欲しい。
それはきっと素晴らしいことだから。
私はホラー映画が好きだが、本当に後悔している。これ以上、感想を書きたくない。
おわり。吐きそうなので、ゆるキャン見ます。
うーん。
この映画は見てから、今も本当に後悔している。
というか、これから先ずっと後悔するだろう。
この映画を見た後、数日間。
本当に血みどろグログロゲロ悪夢に魘された。
なんなら、今振り返りに選んだ事をガッツリ後悔してる。
まあ、選んだし書いていくか。
まず、ホラーと性は切っても切れない関係だと思う。
昔から、ホラー映画は下手なポルノよりベッドシーンが多い。
なんでなのかは、正直知らない。
だが、恐怖体験と、性的興奮は少なからず近しいものがあるのだろう。
お化け屋敷のドキドキ、吊り橋効果、生命危機を感じた時の生殖機能の活性化。
まあ、言い方は何でもいいんだけど。
殺人鬼に切られた女性の太ももがドアップになる。
見たい訳では無いけど、興奮してしまう。
踏み込んではいけない、あの感覚。
歪んだ衝動。おぞましい興奮。
その行先にある、目を背けたい人に住まう獣。
この映画が描きたいモノは、遠からず此処だろう。
あー、本当に文句なしの最悪で気色悪い映画。
あまり語りたくないので、この辺で終了。
ボーはおそれている。
これはまあ、なんというかThe映画としか言いようのない映画。
アリ・アスター作品によく言える事なのだが、
まずテーマが重い。
精神疾患、発達障害、児童虐待、毒親。
全てが入り交じった上で"恐れ"にフォーカスを
当てている以上、100%恐ろしいものになる。
だが、絵になるシーンがあまりに多い。
その計算し尽くされたカット達は最早、額縁で
飾りたくなるほどだ。
虐待シーンですら、何処か面白おかしく、
それでいて、冷たさと美しさを感じるのだ。
結局、一般的な映画の面白さは、"大衆向け"である事とと同一視されがちだ。
心に響く映画は、いつだって鬱映画、胸糞、意味不明などと呼ばれてしまうように。
ボーはおそれている。
あまりに映画的と形容せざるを得ない映画。
素晴らしい3時間だった。
後半、映画に対する自語りが多すぎたかも。
まあ、感想なんてそんなもんか。
ボーはおそれている。
感想を言いたいのだけど、この映画はなにぶん長すぎる。
約3時間。いやほぼキッカリ3時間。
その上で場所、展開、登場人物が目まぐるしく変わる。躁鬱かよ。いや、躁鬱だろ。
まあ、なんというか精神病患者の日常を描いている点ではかなり、ソレっぽい。
私自身、入院する程の精神病になったことが無い。
なので、明確には分からないけど、あ〜こういうのの弱いverあるなー、と思いながら見ていた。
世界中に責め立てられている感覚。
監視カメラで見られているような感覚。
誰かに殺意を持たれている恐怖。
そういうありがちな精神的不安定を、美しいカットで『恐怖』として切り抜く。
そして、そのカットの連続で、ギリギリ映画と呼べるモノに固めた。
そういうあやふやな感想。
一度描いた絵画に、水を垂らして、滲ませた作品。
とでも言うのだろうか。
この映画のいい所であり、悪い所。
とても長く、それでも絵になる強烈なシーンが多い。
その結果、全容は思い出しにくいのに明確にシーンは覚えている。
まるで、夢のよう。
寝起きに夢を思い出して、前後の繋がりがしっちゃかめっちゃかになるあの感覚。
起きていながら他者の夢を共有できる。
集団白昼夢的映画かもしれない。
とまあ、こんな感じ。
まだ映画の感想のスタックはあるし、これから先も書くだろう。
なので、定期的にこのタイプの記事は書いてみようと思う。