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人生で面白かった本ベスト100【5】ハリー・オーガスト、15回目の人生

名作『リプレイ』において、もしリプレイヤーが何人も何千人もいたらどうなるか?という一点を素直に誠実に出し惜しみなく書き進めた快作。思考実験1000点満点!って感じ。しかし、最後の最後までひっぱった「リプレイする理由」が明かされずに終わるのは、ちょっとズルイ。物語としては完璧なんだけどさ。あと、この物語の本質は、中盤に出てきた「全人類を滅ぼしかけ、超拷問の末に消去された男」にある。あそこのアイデアが全ての要だった。あいつがラスボスなら10000万点満点だった。


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