ウソと間違いは大違い
コミュニケーション
勉強
間違ったことだとは知らないで誰かにそれを言って「ばれる」と
「嘘をついた」とか「だました」ことになるが
それはただ「間違った」だけである。
「この塩をかければ毒素が消えるんです」とすすめてくれた老婦人がいた。
その人の言うに病気もアトピーも治るのだという。
自分が信頼している「先生」がそう言っているんです、と。
さすがにここまで極端な話なので丁寧にお断りしたが
その人は本当に残念そうなお顔をして帰って行った。
きっと、一人でも多くの人に
この素晴らしい「塩」を広めて幸せになってほしかったのだと思う。
(これが本当なら製薬会社が放っておかないだろうな)
その一方で
間違いだと判っていてやる人は、はっきりと悪人である。
人をだましてお金にしようとする詐欺師である。
ただ、あくまでも善意で間違っただけの人を
ウソツキと呼ぶのは間違っている。
悪意のウソと善意の間違いを混同してはイケナイ。
ただそれでも!
たとえ善意でも間違いは間違いなので
良かれと思うことでも、よくよく考えるべきであるし
餅は餅屋、というワケで
しろうとが口や手を出してはいけないこともあると思うのだ。
さて、「うそつき」と「善意の人」とは
どうやって見分ければいいのだろか。
真面目な研究の結果では人の表情からウソは見抜けないのだそうだ。
え、じゃあ、ドラマなんかでやってる
右上を見たとか
視線を外すとか
ネクタイをいじるとか
髪をかき上げるとかは…当てにならない…?
そういえば
昔NHKで「ホントにホント?」という
誰がホントの事を言っているのかを当てる番組があった。
4人のホントさんが色々な説明付きで4種類の答えを言うのだが
ホントのことを言っているのは1人だけ!
中でも俳優の佐野浅夫はどうにも凄くて
「はい、これホント!」と言われると全部ホントに思えてしまった。
この番組を思うに、確かにプロのウソは見た目ではわからないのではと。
いや、それでも、ですね
この人は見るからにウソをついているなあ
と感じることがあるのはどうしてだろうか。
それは
ウソをついているかどうかではなく
その人が自分をダマそうとしているかどうか
あるいは
自分が得をしたいとか・優位に立ちたいとか・その場から早く逃れたいとか
そういうときの「よからぬ」「不穏な」気配を感じるのではないか。
これがいわゆる「胡散臭い」。臭うのですな。
さてそこで!
「ホントにホント?」を見ていて誰が何を言ってもだまされなかった時が。
それは、自分が正解を知っていたとき。
言われたことが、ウソだろうと間違いだろうと
正しい知識は自分を救う♪