公平とか平等とか
実用
コミュニケーション
以前、職場で上司が何の気まぐれか
昼休みに近所のケーキ屋さんからホールケーキを買って
みんなで食べようということになった。
一人が包丁を手に人数を数えていたら
真剣な目をして「分度器と定規」を手に走ってきた人が!
何もそこまで、と失笑のさざめき。
「分度器と定規」の人は3人兄弟で
いつも熾烈な分け前争いをしていたらしい。
包丁の人は一人娘で
「毎日お父さんがケーキ買ってくれたの。」
包丁を手に「分度器と定規」の彼を「おーほほほほ」と笑っていた。
結局は
甘いもの苦手だからちょっとでいい人や
クリームはあんまり…という人やらがいて
大小いろいろに切り分けて「まるく」収まった。
人数分等しく分けるのが平等とは限らない。
さてそこで
例えば100人で大きなケーキの塊を分けるとする。
どういう分け方がいいのだろうか。
同じ大きさで100個に分けておいて、全員に配る。
というのが一見平等だけど
みんなができるだけたくさん欲しいとは限らない。
たくさん欲しい人も・少しでいい人も
いらない人だっているかもしれない。
それならどうすればいいのだろう。
今までの経験から言うと
一つは
人数分に切り分けておいて、1人1個ずつ持って行ってもらう。
要らない人はイラナイので、時に余る。
余ったら、欲しい人で相談して分ける。
もう一つは
色々な大きさに分けておいて好きなのを持って行ってもらう。
大きいのが欲しい人は大きいのを
小さいのが欲しい人は小さいのを
要らない人は取りにこない。
どちらの場合も、残り少なくなってきたところで
配る人と取りに行く人との間でちょっと相談して配分していた。
経験上、大体はこれでうまくいっていた。
要は同じ分量を配るというより、不満なく配分することを意識していた。
しかし
今までやってきたことはお楽しみとしてのことだったが
これが緊急事態で物資を配分することになったら
その時はまた違う知恵が必要になる。
そのための備えとしては
非常用物資を余裕のある分量だけ用意しておくだけではなく
普段からたくさんの人たちが
大変な時にはどうなるのか・どうするのか、を
一生懸命に考えておく必要があると思う。
そして
分け合うという経験をしたことが無い人が多いと上手くいかないかも。
普段から誰かと何かを分け合う経験は積んでおいた方がいいのではないか。
「わざわざ」「あえて」
そういう機会をつくることも必要なのではないか。
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