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ヒューマンストライク!

数年前、北海道博物館へ「北の手仕事展」を見に行ったことがあった。
アイヌ刺繍と文様に魅せられた現代の方たちの作品展である。
辛抱強い・丹念な・細かい仕事に圧倒されて
お腹いっぱい♪になった。すごいなあ。。。
何よりも
昔々実際に使われていた着物とその着物をお手本として新たに縫われた作品とが何点か並べて展示されていて
積み重ねられた年月と言うものを目の当たりにできたのは良かった♪
使い込まれた、それも大事に大事に繕いながら持ち続けた女性の生活が
その着物の風合いとして見える形で残されていて。
さらに
このように現代の作品や昔々に使い続けられた着物とを
じっくりと・詳しく見比べることができたのは
展示物を守るガラスが反射の少ないものだったということが大きい。
これは「低反射ガラス」というもので
ガラス表面に特殊なコーティングを施したもので
博物館やショーウィンドウによく使われているのだと。
そういえば
この博物館は数年前にリニューアルしたのだが
それまでは展示ケースのガラスは照明の光を「ぺかぺか」と反射して
展示物が見えにくくてもどかしかったことが何度もあったので
中身が綺麗に見ることができるようになって、ホントに良かった
のだが
キレイに見えるということは
そこにガラスが無いかの如く見えるということで
先日私は展示物をよく見ようと顔を近づけて
ゴッツン!と盛大におでこをぶつけたのである。
いやいやいや
反射しないガラスのおかげで展示物が良く見えるのは確かで
そのこと自体に文句は全くなくて・それどころか大いにありがたいのだ。
ちなみにこの博物館は外壁の大きなガラス部分に
バードストライクを防ぐべく猛禽類のステッカーを貼っている。
では“ヒューマン・ストライク”はどうすれば?
展示物がストレスなく観察できて
しかも
ガラスがあることを意識させることはできるのか?

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