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おしゃべりを文字化して起きる間違い

言語
コミュニケーション

書き間違い読み間違いは文字の発明とともに起きてきたはずだが
この30年で、また違う新種の間違いが出てきている。
それは「変換違い」。
以前子どもの学校のお手紙などで頻発しているのを見た時は先生方の忙しさを実感したし報告書の思わず笑ってしまった変換違いの連続には締め切りに追われる調査員の姿が見えた。見返す時間も校正の時間も無かったワケだ。
これらは書き言葉での間違いだが
ネットに上がった色々な「文章」やコメント上の間違いというのは話し言葉での間違いで、ネットが無かった時代までは間違いは聞き流されてその場だけで消えて行ったのに、チャットなど話し言葉が文字化された現代、間違いは文字として残ってしまうのだ。
特にコメント欄。
誰もが好きなことを自由に書けて・誰も編集も校正もしない文章。
で、その文字化された間違いを目にした人が特に考えずにその間違いをそのまま真似て自分も書いてしまっているように見えることもあって。
人間は周りに合わせてしまいがちだし、改めて調べる人もナカナカいないようだから。
さてそこで具体的にどんな言葉かというとネット上で一時話題になったのが
「嗚咽」おえつ
人が泣くときに漏らす声のはずが
気持ちが悪くなって「吐く」意味で使われたことが一時話題になった。
「嗚咽を漏らす」というから口から「おえっ」と中身を漏らす
という語感だろか。
これは誰かが間違えて使ったのをネットでたくさんの人が目にして
そのまま「こう使う」と思い込んで自分でも使ったのだろうなあと思う。
もう一つ
単発で見かけたのが「のりしろ」。
テレビのニュース中でしゃべっていたのだが
これは「伸びしろ」の間違いでしょうな。
おそらくはこの人、耳で聞いて覚えてしまったのでしょうな。
ただし、言葉というモノは
半分の人が使っていればそれで正解になるモノでしてな。

そのほかにもいくつも「これは」というモノがあったのに忘れてしまった。
辞書編集者のように見つけた瞬間にメモしないといけませぬな。