図書館ウォーカー2
読書
いつも読んでいるオラシオさんのnoteの記事が
再び書籍化された ♪
「図書館ウォーカー2 旅のついでに図書館へ」
オラシオ著 日外アソシエーツ
「図書館ウォーカー2」という事は?
「図書館ウォーカー」の(1)」があったワケで
それは昨年
こちらの記事で紹介したのだが、だがしかし!?
肝心の書名を書いていない気がするのは私だけだろうか(汗
というワケで改めて編集して・ちゃんと書名を書きました ♪
さていつもの書店に注文して・受け取って
読書はここからすでに始まっている。
バッグの中の本の重みと形を脇腹に感じつつ家へ向かうのだ。
さて読み始めると
以前行ったことがある、にとどまらず
ここは遠い親戚の故郷だ、だとか
知り合いが近くにいたな、だとか
いやそのほかに・そう言うつながりのある場所だけでなく
なんとなく著者のオラシオさんの目になってその町を歩いている感じで
「行った気になる」本という著者の狙いにうかうかと乗ってしまえて
まるで「バーナード嬢曰く」の町田さわ子である。(おググりあそばせ
ユニークなのは
あくまでも旅のついでに図書館へ行くというスタイルなので
図書館の本というワケではなく
ナンとこの本には図書館内部の写真は一枚も無い!こと。
そしてもう一つ
オラシオさんの移動手段が公共交通機関だという点だ。
単に運転免許を持っていないから、とはいうものの
基本的に誰でも可能な移動手段だから誰でも再現可能な旅となるのだと。
そして旅人がその土地の公共交通機関を利用することで
その土地の公共交通機関の存続に寄与できるのだと。
なるほどなるほど。
こういったオラシオさんの考えはコラムの部分で丁寧に記されていて
読みごたえがあった。
さてそこで
私の旅はというと・名所旧跡をたくさん回るよりは
その土地の雰囲気をじっくりと感じたくて・行きつ戻りつうろつくのだが
その土地の日常を感じるのはナルホド公共交通機関なのである。
朝、駅のホームで高校生たちが試験やアイドルやスイーツの話をしていたり
半分も聞き取れない言葉でおばちゃんたちがおしゃべりに興じていると
ああ、よその土地にも日常があるのだなあとしみじみしてしまう。
読んでいて色々に面白い図書館や町があって
そのたびにメモ用紙を細く破いて栞にしていたのだが
これはキリがなさそうだと10枚ほどでやめた。
この道を歩きたい、だとか
この景色の中に入りたい、だとか
穏やかにその町を感じて
その雰囲気からその町の図書館が思い浮かべられるような気がする。
この本は穏やかに豊かな気持ちになれる本なので
おやすみ前のひと時に手に取るといい時間が過ごせると思う。
惜しみつつ毎晩読んでいたが、今日とうとう読み終えてしまった。
どうしようか?
ひっくり返してまた読めばいいのだ。
そしてまた
いいなあ、ここ
と、行った気になればいいのだ。
※寝る前にミステリを読んではイケナイ