汗をかく
人間は恒温動物で体温が36度から37度くらいで一定している。
身体が一番活動しやすい温度に保つために自らも発熱して
余った分は放熱、つまり捨てている。
基本的に人間の身体は、とにかくあり余るだけ熱を作り出し
余った分はどんどん「捨て」て
体温を下げないことを優先させるようにできている。
筋肉を動かすには・生命活動を維持するには一定の体温が必要だから。
というワケで
生きてる限り休みなく発熱し続けるので
暑い時期にはどんどん放熱しないと身体に熱がたまりすぎ不具合を起こす。
これが熱中症だ。
暑すぎると筋肉は動けなくなって
っていうか、心臓も筋肉だから!呼吸するのも筋肉だから!
っていうか、人間の生命活動は要するに化学反応で化学反応は温度の影響をモロに受けるので正常な化学反応が可能になるように身体の温度・体温を一定に保つのは正常な生命活動を行うために必須だっていうことで(早口)
というワケで・熱中症がコワいの、わかるよね?
最悪、生命維持活動ができなくなるよ?
逆に
寒い冬に手が冷えて「かじかむ」= 動かせなくなるが
これが全身だと低体温症で、ひどくなると生命活動が維持できなくなる。
要するに
体温が上がりすぎても下がりすぎても神経や筋肉が働けなくなる
さてそこで
身体に熱が溜まりすぎたときに
余った熱・余計な熱はどうやって捨てるかと言うと
人間は考えて動く生き物だから (だよね?)
日陰に行くとか上着を脱ぐとか冷たいものを飲むとか食べるとか
色々と熱を捨てて体温を下げようとするが
それ以外にも人間は人間ならではの重要な機能を持っている ♪
それが発汗機能・汗をかくことだ。
汗をかいて体温が下がるのは気化熱のおかげ。
これは非常に効率のいい放熱手段だ。
そしてなんと!
汗をかいて体温を下げる動物は人間の他には馬しかいない!
(ナントカいう霊長類はできるそうだが名前は知らない)(汗)
汗をかけないイヌはハアハアと舌を出し
ネコは日陰で伸びている。
で、汗の出し方だが
ドンドンたくさん出ればいいかというとそうでもない。
汗は「しっとり」するくらいがちょうどいい、というか
流れるほど汗をかくということは蒸発が間に合っていないということで
そうなると汗の無駄遣いで水とミネラルが無駄になってしまう。
よく汗をかいてデトックスなどと言われるが
必要な成分まで「だだもれ」させてはもったいない
っていうか、危険!!
蒸発してこその汗!
体内の限りある水分やミネラルなので、効果的に・大事に発汗させたい。
目安としては
汗をかいて気持ちよくなったらそれはちょうどいい汗だが
汗をかいてツラいとかぐったりするなら汗のかきすぎ。
これは身体に負担をかけ過ぎてしまった
という判断でいいと思う。
ちなみに汗を「かく」と言うが
「掻く(かく)」には「頭を掻く」といった意味だけでなく
外にあらわす。そのことをなす。
という意味もあって
これは「悪いものを吐く」「嘘を吐く」や「屁をこく」などの
「吐く(はく・つく)」や「こく」に近い
「わるいもの」「いらないもの」を出す意味で使われているように思う。
それで
汗に「わるいもの」「いらないもの」が入っているから
「汗をかいてデトックス」
につながるのでは。
そういうワケで
汗には必要なモノも入ってますのでかきすぎにご注意くだされい。