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料理ができる

子育ての風景
実用
勉強

料理は出来ないよりできた方が「便利」だ。
これは長年自分や家族や周りの人たちを見てきて断言できる。
料理をすべて「外注」してきた人は
いざその外注手段が断たれたときに途方に暮れるしかないからだ。
以前大規模な停電があった時
普段は料理は自分で作らずにコンビニ頼りの人から聞いたのは
頼りのコンビニに人が殺到して、店に入るだけで1時間半並んだ
ということだった。
ウチはカセットコンロもあったしナベでご飯も炊けるし備蓄品もあったしで
とりあえずは困らなかった。
ちなみに
その時は、その人たちがお困りだろうと
おにぎりと豚汁を差し入れようとしたのだが
玄関のチャイムを押しても返事が無くて、お留守かと思っていたら
後から停電だとチャイムもならないのだということに気が付いて
大変に済まなく思ったのであった。
さてそこで
昔々、アウトドア活動を指導している方が言っていたのが
「子どもに料理を教えるには、同じものを10回作らせればいい。」
「10回、同じ料理を作ればいやでも覚えますよ。」
ああ、なるほどー、と。
ついつい、あれもこれも教えたいと欲張りがちだが
あれもこれもじゃなくて
そのうちの何かをひとつ
10回やる。
すると、「知ってる」が「できる」にできる。

料理に限らず
学校では時間が限られているので
ひとつを教えても何度も繰り返すだけの余裕が無い。
だから、ここは自分ら保護者でやりませう。
教えたら、できるだけ手を出さず
ひたすら見守る。(放っとかないで!)
これが大人の仕事だから。

辛抱して

辛抱して

自律と自立を見守る

これが大人の仕事なんだから。

料理なら、何回か作っているうちに
「今度はあれを入れてみようかな?」などとなったら大成功だ。
テッテレー ♪
主人公は料理のチカラを手に入れた ♪
さてそこで
ウチで子どもに教えた料理は2種類。
麻婆豆腐と洋風炊き込みご飯だ。
どちらも包丁を使うのは最小限で、大体失敗しない。
麻婆豆腐で切るモノはショウガとネギだけで、豆腐は潰して入れればいい。
調味料は味噌としょう油とオイスターソースで、最後に片栗粉。
洋風炊き込みご飯で切るモノはウインナーだけ。
お米をといでそこにミックスベジタブルとぼつぼつ切ったウインナー
そこにスープの素を少し入れて普通に炊くだけだ。
子どもには小さい頃から圧力鍋でご飯を炊けるように教えていた。
これが豚汁だと材料の種類は多いし、包丁の出番が多すぎる。
用事を終えて家に帰り、玄関を開けると
おいしそうな匂いと子ども達の声が出迎えてくれる。
母さん、オレ、材料全部切った!
母さん、兄ちゃんがオレに買い物やらせた!
ああ、自分はずうっとこうやって家族を幸せにしてきたのだと
やってもらって初めて気が付いたのである。

ごはん