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死人も生き返るスープ

勉強
実用

手元にあったひき肉で、何か旨いものを作りたいと思った寒い冬。
モヤモヤとした「旨いモノ」のイメージを手が実体化していく。
ニンニクを炒めて、玉ねぎを炒めて、そこにひき肉を入れて
時々適当にひっくり返して火を通しながら
調味料を物色すると、トマト缶があった。
じゃあ、トマト味で行くか。
トマト缶と、冷凍しておいた手羽先のスープを入れて
さいの目に切ったジャガイモとニンジンを投入。
塩とコショウとローリエとタイムを入れて
仕上げにトマトケチャップを多めに。
ひき肉と野菜たっぷりトマト味のスープが出来上がって
イメージ通りだったので
このスープは冬の定番になった。
後に、これは「ミネストローネ」という料理だと知る。
・・・
でも、これ、自分で考えて作ったんだモンね。
料理に限らず、商品開発でも科学の研究でも
一番最初に考えて・作り上げた人がエライことになっているが
先端を競って走っていない人間にとっては
自分で考えて作った、ということがエライ、と思う。
だから、「そんなもの、とっくに考えられています!」
ナンて言うヤツはそっちの世界で頑張ってね、と思う。
「君たちはどう生きるか」吉野源三郎著 でも

君が、誰にも教わらないで
あれだけのことを発見したのは、立派なことなんだよ
たとえ、それが学問上わかり切ったことであっても

と言っているではないか。
「今すでにある」ことを一生懸命に覚えるのは大事なことだ。
だけど、覚えるだけでは行き詰る。
自分でも何とか作ってみようよ。
面白いんだぞー♪
ちなみに
これをスペインの友人にごちそうしたら
「スペインではとてもおいしいことを死人も生き返ると言います」
スペイン語の誉め言葉は激しい ♪

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