ふむりんさんインタビュー「娘みたい」と指名もらうオペレーターがお客様との文通でライターの道へ
ふむりんさんは、現在育休中の身!0歳女の子♀を子育てしながら、ライター活動に精力的に取り組んでいます。
今年3月にライターゼミに参加。
ふむりんさんはライターゼミ加入後すぐに、『ゼミメンバー同士のインタビューで、メンバーの個性や強みを見いだしたい』という、それまで誰もしなかった提案をしてくれました。その流れで、ライターゼミ初のゼミ生によるインタビュアー役も見事に務めてくれたのです。
なぜ、こんな企画が出せるのか、ふむりんさんについてもっと知りたくて、今回、逆インタビューをお願いしました!
ふむりんさんがライターになるまでの経緯や、これから目指すライター像についてお話を伺いました。
結婚情報誌の営業からコールセンターへ!ひとりひとりのお客様を大切にするオペレーターに
1. 得意な接客を活かして、広告営業マンへ!そのはずが…
もともと接客好きのふむりんさんは、大学4年間カラオケ店でアルバイトしていました。
仕事ではお客様からよく喜ばれ感謝され、売上もバリバリ取れる、まさに売れっ子店員だったのです。
この経験を活かそうと卒業後、大手の結婚情報誌の営業マンとして就職します。
仕事内容は、結婚式場やジュエリー、ドレスショップなどをまわり、情報誌の記事として出稿を提案すること。
研修で先輩の営業に同行させてもらえるのは、たった10社のみ。
見よう見まねで一人で営業まわりをすれば、あれだけ接客が得意だったはずなのに、飛び込み営業でも担当先でもお客様は堅く、そして冷たい反応ばかり。
「いらないプランを勧められても、困る…来ないで欲しい!」
そんなふうに、先方のお客さんから担当替えされたのは数知れず。
これまでとかなり違う状況に、ふむりんさんは戸惑います。
上司や先輩の言葉通り、必死について行こうと頑張れば頑張るほど、仕事も空回りお客様に煙たがられ嫌われる…。
ベテランの諸先輩方からアドバイスはあるものの、基本は「自分で考えて答えを出して、自ら成長し続けていくこと」を良しとする社風でした。
気軽に相談もしにくく、やがて何気ない雑談さえもできなくっていったそうです。
結局のところ満足する成果を得られず、独りで戦うことに疲れたふむりんさんは、一年後に退職を決めます。
2. コールセンターに再就職!自分らしさを発揮して指名もらう人気オペレーターに
ふむりんさんの次の就職先は、様々なメーカーから業務委託を受けているコールセンターです。
仕事内容は、主にサプリメントを定期継続しているお客様向けにフォローを行う電話サポート業務です。
前職の苦い経験のあと、今のコールセンターを選んだ当時の胸のうちをこう語ってくれました。
「もともと人と話すのが好きな私は、接客だって得意なはず…もう1回、もがいてチャレンジしてみよう!」
こちらのコールセンターは、定期継続中のお客様に長くご利用してもらうために、一人のお客様にしっかり満足してもらうというのが会社の方針です。
普通のコールセンターと違い、応対率や応対件数も厳しくなく、むしろ長くお話が続いてもOKという珍しい会社でした。
それに加え、3カ月もある手厚い新人研修があり、人材育成に力を注いでいました。
ふむりんさんは、先輩方の電話応対をモニタリングしながら
「これだけお客様とお話が盛り上がるなら、私もああなりたい!」
という想いが、ふつふつと沸いてきます。
すでに先輩は、お客様と良好な関係を作り上げていました。
先輩たちの仕事ぶりを観察する中で、どう動けば喜んでもらえるか、”教わる”というより”肌で”感じながら、自然に理解でき蓄積していったそうです。
気が付けば、入社して2年も経たずに、ふむりんさんは直接指名をもらったり、毎月文通するお客様が10名にも増え、自分らしい輝きを放ちはじめたのです。
お客様との文通が高く評価されライター抜擢?!クライアントと読者に向けた言葉探し
1. 文通が得意なら、ライターの仕事も!?
オペレーターのふむりんさんは、お客様から「娘みたいやね」とまで言わしめるほど、多くの指名をもらうようになり、文通するお客様もどんどん増えきました。
そんなデキる社員を、会社の上司が放っておくわけがありません。
オペレーターとして、立派に成長したふむりんさんに、社長は新たな仕事にチャレンジしてほしいと、コールセンター内のライターの仕事を任せます。
文通を通して、これだけお客様の心をつかめるなら、ライターの仕事も任せられるんじゃないかという社長の思惑も、恐らくあったにちがいないです。
仕事内容は、メルマガ配信用の文章を作成したり、LPに掲載する新規顧客向けの広告文を考えたり、定期顧客向け機関紙のコーナーで一部リライト業務を行ったりと多岐にわたります。
ただいざやってみると、ライターの仕事は文通のように、すんなりとは書けない…。
特定の個人に宛てた文通のように、ターゲットを絞って書いたほうが良いのは分かっているつもりでした。
しかし、ライターとして書く文章は、よほど詳細なペルソナを作り上げないと、かなり内容がボヤけしまうと、ふむりんさんは気付きます。
また単純に読んでもらいたいだけでなく、「こちらの商品もおすすめしたい。買ってもらいたい」という別の目的も入ってくるため、そういったライタースキルの必要性も感じずにはいられませんでした。
2. クライアントと読者を意識した、ベストな言葉を探していく
コールセンターで取り扱う商品のサプリメントは、医薬品ではありません。そのため薬機法により、メディア向けに使用する言葉はかなり厳しく制限されるのです。
またクライアントによっても制限の基準は違ってきます。
例えば、あるクライアントの商品では「日々の体調管理に役立ててください」という文章でOKでも、別のクライアントになると「体調管理」というワードはNGで「健康管理」に変更するよう厳しく修正が入ることも。
ここで書きたい、本当にピタッと当てはまる言葉は使えない…。
言えることが制限された中で、他の言葉で代用していくと、どうしても読者にはボンヤリした、いつもの似たような表現になってしまう…。
そんなジレンマや難しさを、ライターとして感じながら、たまに攻めた文章を書いてみると、クライアントから全部書き直しを命じられたこともあったそうです。
こういった制限された状況でも、クライアントの想いや商品の良さを読者にわかりやすく伝えたい!と思っているからこそ、よりベストな言葉を探し続けているのです。
もちろん、薬機法の基本を学び理解していなければ、NGワードもしっかりと把握できません。
そこで、どうすれば法的に守れるかだけでなく「守ったうえで訴求力のあるコピーを書く」テクニックを学ぼうと、ふむりんさんは『薬機法セミナー』にも積極的に参加されています。
目指すライター像は?!言葉ひとつで読者の心を一押しする
ふむりんさんには、これからの目指すライター像も語っていただきました。
ふむりんさんのライター像とは、ずばり「読んでくれた方の背中を押せるようなライター」なのだそうです。
これは、商品を購入するような日常のちょっとした決断や行動という意味もありますが、一番は読んでくれた人の気持ちをまず変えたい!と、以下のように説明してくれました。
具体的には、何かにくじけてしまったときや、落ち込んでしまったときなど、ネガティブなシーンでも、
私の言葉で読者が「少し休んだっていいんだ」とか「落ち込む時間も必要だ」と思えるような、今の自分を受け入れられる一押しにしたいです。
また「落ち込んでいたけど、気分が変わった!」とか「鼓舞されたから、頑張れそう!」といった、次のステップに進めるような一押しができる、そんなライターになりたいのです。(ご本人の言葉のまま記載)
そして、ふむりんさんには、現在二つの目標があります。
1.家族の時間をしっかりとりながら、ライティングで生活していくこと!
ご主人の仕事休みや娘さんが成長したとき、家族の予定に合わせて一緒に過ごせる時間をたくさん作っていく!そのためにも、時間の融通が利くライティングの仕事は魅力的です。
まずは、育児と仕事を両立させて、少しずつ時間の余裕を持てるようになりたいそうです。
2.たくさんの経験をして、魅力的な人になること
「ライターとして、言葉の引き出しを多くして、読者の心を動かすのは大切だと思いますが、発する人によっても言葉自体の説得力に違いが出てくるはず」と、ふむりんさんは考えます。
魅力的な人が発した言葉は、より説得力も増すと感じているふむりんさん。ご自身はいろいろな経験をこれから積みたいと思ってるそうです。
以上になりましたが、着々とフリーライターの道へと突き進んでいる、ふむりんさんの今後の活躍は見逃せません!
最後に、ふむりんさん本人が綴った「ライターになるのは必然だった」という記事もnoteにて絶賛公開中です。
ふむりんさんのライターになる原点のような想いが書かれています。
是非こちらも、ご一読ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?