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コーヒーが好きなのか

コーヒーという不思議な飲み物がある。
不思議といったって日本どころか世界中の人が知っている飲み物だろう。
しかも世界中でコーヒーとかカフェに近い発音で認識されてる気がする。
お母さん(ママ)っていう単語もそうだよね、不思議。
ちなみに日本人はコーヒーが大好きで
アメリカ、ブラジル、ドイツについて世界第4位のコーヒー消費国だ。

何においても最初に発見、発明した人はすごい。
引力を見つけたとか車を作った、空を飛んだ、、、
その中でもコーヒーを発見した人には何があったんだろうか。
コーヒーができるまでの過程
1.コーヒーの木を栽培(収穫は5年目以降)
2.実を食べずにコーヒーの実から豆を取り出す
3.焙煎する
4.粉砕する
5.いろんな方法で淹れて飲む

コーヒーの起源については調べれば出てくるので割愛するけど
とにかくこの面倒な方法で飲むことのできる黒い液体が
おいしいという認識で世界中に親しまれている。
実際に美味しいのかといわれると
苦いし、なぜおいしくて、飲みたくなるのかもわからないけど
一種の中毒性のようなものなんだろうなと思っている。

例に漏れず私もコーヒーが好きだ。
社会人になってブラックも飲めるようになったし、
ラテでもあまーいやつでもしょっちゅう飲んでいる。
いや、正確には飲んでいた。
私の働くビルの1階には2つの大手チェーンコーヒー店が入っているし、
社内にもコーヒーを提供してくれるスペースがあった。
缶コーヒー、インスタントコーヒー、散歩がてらコンビニで。
みんなでお金を出し合い、エスプレッソマシンを置いた時期もある。
掃除当番を決めて、おいしい豆を買って、
業務中に結構な機械音を立てながらコーヒーライフを楽しんでいたけど
総務に怒られ泣く泣く撤退した。
消費電力が高いらしい。

世の中が大きく変わったこの1年、私は在宅勤務をしている。
通勤がないのはなんて平和な世界なんだと思いながらも
1日の終わりに万歩計を見て愕然とする日々。
最近の状況に不満はいろいろあるけれど、一つ気が付いたことがあった。
コーヒーを飲んでない
あれだけ毎日のように飲んでいたのに...
家にいたらあのカフェの前を通って新作だと思うこともないし、
わざわざ、コーヒーを買うために出かけもしない。
ランチの後でも夕方でも、会社の人たちと買いに行こうともならない。
雑談が恋しいな、〇〇さん元気かな~、久々にあのお店行きたい。
そんなことは考えてもコーヒー飲みたいなとはならなかった。
そもそも家では飲む習慣がないことにも気づいた。


じゃあ、なぜあんなに毎日コーヒーを飲んでいたのか。
というか、私コーヒー好きなのか。

わたしにとってコーヒーは飲みたいものではなく
コミュニケーションの手段であり、
仕事の息抜きのためのものだった。
コーヒーを飲むという行為よりも、
コーヒーを買いに行く、コーヒーを淹れに行くという行為が必要だった。
もちろん手に入れたコーヒーは美味しく飲むけれど
何気なく席を立って、お湯を調達しに社内を1週歩いてみる。
エレベーターに乗って、カフェまでわざわざ行ってみる。
その行為自体がもちろん良い休憩になったし、
廊下や階下で会った人たちと会話が弾む。
これが必要でコーヒーを求めていたんだなと気づいた。
私にとって大切なことはコーヒーではなく
息抜きをする手段を得ることだったのだ。

最近はめっきりこもりっきりなので
あしたは近所のカフェまでコーヒーを買いに行こうと思う。


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