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働き手不足の問題

「働き手不足1100万人」

今回も白饅頭さんのnoteでupされた記事についてです。昨日の記事です。
このテーマは最近よく話題になるテーマです。
まさに2040年ごろには誰の目にも明らかに働き手が少なくなると言うもの。
分野別に見てみると、あらゆる分野で人手不足が生じ、とりわけ輸送業・建設業・製造業・販売業など、私たちの基本的な社会生活インフラの担い手で大幅な人手不足が起こってしまうのです。

今回は白饅頭ことテラケイ(御田寺圭)さんが人手不足に関する書籍を読んでの感想を述べられれています。

人手不足が社会に及ぼす影響と対策

さまざまな影響

  • 主な産業への影響:輸送業、建設業、製造業、販売業など基本的な社会基盤を支える分野で深刻な人手が発生し、日常生活に直接的な不便が起こる(例:配送遅延、建設工事の中断、道路の老朽化、スーパーの営業時間短縮など)。

  • 地域差:都市部ではインフラが比較的維持される側、地方や僻地ではインフラの崩壊が懸念され、生活の質(QOL)が地域選択の重要な要素となる。

  • 人口の影響:都市部の不動産価格上昇やコスト上昇により、割安な地方や郊外への移住が進むが、これらの地域のインフラ維持が困難になる可能性が高い。特に田舎にスローライフを求めて移住すると、移住先でインフラ難民になり無人島🏝️生活になる可能性wがあることを指摘されていました。

提案される対策

  • 書籍で紹介されている4つの解決策

    1. 機械化と自動化の推進

    2. 副次的な社会活動「ワーキッシュアクト」の普及

    3. シニア労働力の活用(臨時後も働く)

    4. 企業内業務の効率化や副業・社外活動の促進

以上の4つが書籍で述べられていた解決策だったようですが、そこに白饅頭さんは5つ目の大事な選択肢があると追加されています。

それが・・・

医療と福祉産業の課題

統計を見ればこの国でもっとも多くの人的リソースを吸収しているのは医療・介護分野であり、他の産業の就業者がほとんど横ばいかマイナスになっているなか、けた違いの増加ペースで労働者をかっさらってきたのがこの分野であると言う。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf27/documents/shiryou10_1.pdf

その医療福祉業界は白饅頭さんによれば「その産業構造が政治的に形作られてきた歴史的経緯から天文学的な公金によって成立する特殊なエコシステムを持っていて、ゆえに他の民間企業ほどは採算性にとらわれず高品質なサービスを提供できたし、だからこそ人をどんどん雇い入れることができた。」と言うのだ。

確かに。医療現場で事務として働く自分を通して見える景色はまさにその通りです!

白饅頭さんはさらに、「もはやこの業界の外側では人手不足と物価上昇を背景とした賃上げが活発に行われているのだから、病院や介護施設で激務薄給の仕事を続けている人びとに積極的なリクルーティングを行っていくしかない。もちろんこの仕事に熱意と情熱をもって「天職だ」と考える人は続けたらよいが、その時思うような仕事が見つからなかったから……という消極的な理由で就労している人は、積極的に「外に出させる」方向でアプローチしていくべきだろう。」

ただ、それをしていくとどうなるか。当然医療の質が低下し、今のようなどこまでも高齢者に優しい社会は減退していく。つまり二律背反(トレードオフ)を意味するのである。

その事を白饅頭さんは
「つまりどういうことかというと、医療・福祉産業から人的リソースを吐き出させるということは、すなわち医療・福祉インフラの脆弱性を加速させることを必然的に共起するということだ。

 ようするに、高齢者が主たる受益者となるインフラを犠牲にすることを所与とするのである。

 もっと身も蓋もない表現をすると、インフレと人手不足の時代を促進すれば、高齢者死亡率の上昇とトレードオフになるということだ。」

とズバリ言い切っています。

政治的な解決が必要か

この問題は、誰がいつ本音でこの問題を訴えていくのか?社会全体で議論し、行動していくことが求められるがまさに倫理的な問題からだれもテーマに挙げることができない状態になっている。

白饅頭さんは
「ようは「高齢者福祉を犠牲にしてインフラを守ろうと(実質的に)呼びかけた人」その不名誉な第一号になりたくないのである。」

その通りです。
さて、総選挙が間近です。朝の橋下徹さんが出演されてるTVでも後期高齢者の医療費負担を話しがでていました。すぐには変わらないのは確かにそうです。でも、みんながそのテーマは理解して自分だけが逃げ切ったようなふりをしているつけは、結果的に逃げきれずに自分に帰ってくると思います。
それぐらい大きな問題だと僕はかんがえています。

昨晩の「『フォールン・ブリッジ 橋渡し不可能な分断社会を生きるために』刊行記念 御田寺圭氏&林智裕氏オンライントークイベント」でも話されてましたが、ロスジェネ世代、団塊ジュニアが団塊世代から降りてきた既得権益の道を下の世代にために開放するか、いやいやーいままで押さえつけられてきた腹いせにそれにしがみつくか!

もうすぐ試される時がくるでしょう。団塊ジュニアの自分も、その時までに準備して結論を出したいとおもいます。

ではまた!

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