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精油百花 #22ラベンダー

◆ラベンダーの基本プロファイル

【学名】Lavandula officinalis (angustifolia)
【科名】シソ科
【精油抽出部位】花穂
【芳香】爽やかなハーブ調でソフトなフローラル、甘さの中にほんのりの苦み
【ノート】トップ
【性質】涼・燥
【五行】火(そして木)
【原産地】地中海沿岸地方のヨーロッパ山岳地帯
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】リナロール、酢酸リナリル、カリオフィレン、ゲラニオール、ラバンデュロール、酢酸ラバンデュリル、シネオール、ピネンなど
【作用】鎮痛、抗菌、抗真菌、抗炎症、瘢痕形成、鎮痙、鎮静、抗痙攣、排胆、神経調和、抗うつ
【安全性】毒性、刺激性、皮膚感作なし。通経作用があるので妊娠のごく初期はなるべく使用を控える。

耐寒性の芳香を持つ低木で、高さは1mほどに育つ。
ラベンダー属は世界に約30種ある。そのうち主要な4つの種は以下の通り
・L angustifolia(真正ラベンダー)
・L latifolia(スパイクラベンダー)
・L x intemedia(ラバンジン)
・L stoechas(フレンチラベンダー/ストエカスラベンダー)
*officinalisから蒸留された精油も真正ラベンダーと呼ばれる。
*ラバンジンは真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種。

フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォゼは全く偶然にラベンダー精油の驚くべき皮膚治癒特性を発見した。
ラベンダー精油の殺菌作用は、多岐に及ぶ炎症症状に適する。

《東洋医学的視点》
肝熱の過剰なうっ結を調整し、冷やし、頭痛・片頭痛・便秘などいわゆるイライラを解消する。
心気を鎮静させ保つ働き➡神経性の緊張、不眠、動悸、高血圧に良い働きがある。
心気を落ち着かせ安定する➡精神面に用いる(精神と感情の全体的なバランスを維持するはたらき)
心の中核の働きを支える➡神経の緊張を和らげ、パニックやヒステリーを落ち着かせる。
*「神(しん)」の住処は「心(しん)」である。
「心臓の情熱と動悸に役立つ」とされる➡いかなる激しい感情でさえも鎮静させると言われる。

◆ラベンダータイプのパーソナリティ
身体面や心理面の様々な問題に対処でき、母親のように同時にいくつもの仕事をこなせる人。全ての人の中にある、男性的特徴と女性的特徴の完全なバランスのとれた姿である。

◆サトルアロマセラピー
深い瞑想状態に到達するのを助けてくれる。毎日の生活とスピリチュアリティを統合するのに用いるとよい。
上位チャクラと下位チャクラの調和をもたらす。

◆ブレンディング
スィートオレンジ、カモミール、クラリセージ、ゼラニウム、ベルガモット、レモン、ローズマリー、ローレル

◆特記
「エッセンシャルオイルの母」的な存在と言われる。
最もよく偽和される精油のひとつ=真正ラベンダーに多い(以下のような方法で)
・ラバンジン精油を添加する
・ラバンジン精油とすり替える
・合成リナロールと合成酢酸リナリルを添加する
・天然由来のリナロール、酢酸リナリルを添加する

殺虫特性を持つので、サシェにしてクローゼットや箪笥の引き出しに入れれば害虫を寄せ付けない。

筋肉の痙縮を和らげるのに有効➡ラベンダー+マジョラム(最強)
➡捻挫・筋違い・リウマチの鋭い痛みにも有効と言われる。

分娩促進作用➡出産時に有益な精油(苦痛を和らげ分娩をスピードアップさせる)
脾臓と肝臓を浄化する、と言われる。

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