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精油百花 #23レモン

◆レモンの基本プロファイル

【学名】Citrus limon
【科名】ミカン科
【精油抽出部位】果皮
【芳香】フレッシュで軽いシトラス調、酸味がありほのかに甘い
【ノート】トップ
【性質】涼・燥
【五行】土(そして火)
【原産地】アジア、インド
【抽出方法】圧搾法
【化学組成】リモネン、αーピネン、サビネン、ミルセン、シトラール、ネロール、リナロール、カンフェンなど
【作用】鎮痛、消毒、排胆、抗菌、うっ血除去、抗真菌、瘢痕形成、抗うつ
強肝、強壮
【安全性】光毒性があるため、日光に当たる前に使用しないこと。皮膚に塗布後は12時間日光に当たらないこと。

かつてはこの精油がマラリアを治すのに役立つと思われていた。
病気を運んでくる昆虫の刺傷に対する消毒薬として長い事尊ばれてきた。
水蒸気蒸留法で精油を採ることもあるが、低温圧搾法で採れた精油の方が質が良いと言われる。
急性のリウマチにとても効用があると言われる。
レモンの搾り汁は壊血病の治療薬の中で最高のものとされ、かつてイギリスの船は10日以上の航海に出かける船乗りが、全員一日一回摂取するのに十分な量のレモン汁かライム汁を保有することが義務付けられていたと言います。

《東洋医学的視点》
熱邪と湿邪を清め、痰を除く作用がある。
鬱滞状態を除去し、浄化と解毒に最も適した精油のひとつである。
湿邪を清める作用➡リンパの流れを促す➡肥満・セルライト・高脂血症・
動脈硬化症に適応する。
結石溶解作用➡尿路結石・胆石
働き過ぎの肝臓の熱と毒を清める➡吐き気・頭痛・イライラ・不眠症の解消に役立つ。
血(けつ)を動かす作用➡血液凝固予防作用
高血圧にはラベンダーやネロリ、メリッサ精油とのブレンドが良い作用をもたらす。
湿邪に侵された時に効果的➡「脾」への作用。
膵臓の働きを包括する「脾」の活性化をはかり、精神的な行き詰まりを解消する作用➡「土」の働き。

◆レモンタイプのパーソナリティ
光り輝き、生き生きとし、非常にポジティブで自分がすることに揺ぎ無い自信を持っている。そばにいるとポジティブな雰囲気になるのでありがたい存在となる。葛藤や困難があってもくよくよせず、何でも落ち着いて対処する。エネルギーを全身から発散し、とても行動的で何に対しても肯定的。

◆サトルアロマセラピー
サトルレベルに於いては「ローズオイル」と似ていると言われる。
心を開く助けとなる。
魂の浄化をする精油。

◆ブレンディング
イランイラン、カモミール、カルダモン、ジュニパー、ジンジャー、ネロリ、ローズ、フェンネル、ユーカリ、ラベンダー

◆特記
アロマテラピーに用いる精油の中でも最も軽い➡トップノートの芳香が非常に優秀。
空気中の殺菌に効力を発揮する➡病院の病棟や子どものいる託児所、または家庭でもレモン精油のスプレーを作って散布すると良い。
赤血球のバイタリティを回復させ、貧血症状を好転させる助けとなる。
同時に白血球も刺激し、免疫系を活性化し、感染症と闘う体の力を助ける。

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