職員室での過ごし方
こんにちは。さなぎです。
卒業式まであと10日を切りました。
秋から職員室と相談室で過ごしてきた息子の小学校生活も残りわずか。
息子が日頃から教室に苦戦していたのは周りのお母さんたちには周知の事実。
すでに2年生の春からわたしが送り迎えをしており、通学団にも参加していません。
子ども会の行事も参加しておらず、子ども会会長をわたしがやっていても息子が参加することはありませんでした。(ただご時世的にほとんどの行事が中止になっていましたが。)
春から通う場所を見つけ、プツッと張り詰めていた糸が切れてしまった息子。
それでも学校に行くことはやめませんでした。
正直親としては「残り半年は家にいるのかもな」なんて覚悟はありました。
3年生ごろから毎朝教室前で数分立ち止まる息子。
「辛かったら保健室や相談室に行ってもいいからね」と伝えていたのですが、それを実行できるようなタイプならとうの昔にヘルプを出していたでしょう。
本人の意地とプライドのおかげでなんとか6年生まで通えた。
親としては「すごいよ、キミ」と褒めてあげたい。
で。教室が本当に辛くなってきた9月から職員室登校を始めました。
どんなことをしているのか聞いてみたので今回は様子を少し覗いてみましょう。
タブレットさまさま
息子が4年生の頃。一斉休校がありました。
休校明けに配布されたのがタブレット。iPadです。
職員室登校中は本当にiPadに助けられたようですよ。
キュビナと呼ばれる学習ツールを宿題などで利用するようですが、学校にいる間はそれで勉強をしていたようです。
一時「教科書ぴったり」のようなテキストタイプの本を持たせていたのですがASD傾向のある息子は言葉を額面通りに受け取ってしまいました。
そう。テキストしかやらなくなってしまったのです(笑)
「お母さんが教科書ぴったりもやりなよって言ったから、やらねばならない。」と思ったらしく、宿題や授業プリントを全然やっていなかった。
も、申し訳ない。
そのころはまだウイスク検査の結果も出ていなかったのでわたしも気づきませんでした。
息子の通う小学校には「相談室」があります。
週に3-4日、10-14時は相談員さんが来るのでそこで過ごします。
それ以外の時間は職員室でiPadを使ってずっと勉強や調べ物をしているみたいですね。
時々先生からお手伝いを頼まれたり、先生との距離は縮まりました。
お手伝いの様子を聞いているとかなり要領よく資料などを仕分けしてホチキスまでやってくれる様子。
やる時はしっかりやるんですね。
ちなみにウイスク検査の結果から分かったのが「視覚優位」ということ。
テキストタイプの勉強よりも、iPadなどでのタブレット学習のが向いているようです。
自宅でもiPadを使ってZ会で学習を進めていますが、しっかり6年生の範囲を終えて中学校の学習に入りました。
(わたしは続かない人間なので普通に感心しています。夫に似たようです笑)
先生たちの息抜き
さてさて。職員室でずっと過ごしていると先生たちの裏側も見ることが出来ます。
思った以上に職員室内は自由なこと
お菓子のゴミが大量に袋に入っていること
先生のスマホが鳴ってしまうこと
職員室登校していなかったら知らなかったことをたくさん聞きました。
あと校長先生がお飾りのようにのんびりしていたりするのも見かけるようです。
違うんだよ。彼は責任者なんです笑
現場のことではなく、学校全体のことをやってくれているんですよ。
ASD傾向のある息子は同級生よりも年上や大人の方が話しやすいようで、ちょこちょこと担任をしてくれていた先生とも話すようです。
わたし自身も毎日職員室に送り迎えに行くのですが、自分が見ていた学生時代とは違った風景はちょっと新鮮だったりします。
学校に感謝
2022年秋から続けていた職員室登校。
初めは担任の先生が濃厚接触者でお休みをしていたことからスタートしました。
お休みにより担任とわたしの連携が取れなかったため、教室に入れない息子を一時的に職員室で預かる形。
それが9月3日。覚えています。
ちょうどスクールカウンセラーの時間があったので、どうしようかなと相談したところ「基本は職員室では過ごせないので、一旦このままスルーしてみましょうか」とまさかのアドバイス(笑)
一般的には職員室は大人が過ごす場所。
お迎えまでの少しの時間なら滞在出来ますが、いろいろな内部情報もあるため生徒を長居させられないようですね。
どうしたものか。
こりゃ卒業式までは自宅になっちゃうかなと思っていたところに担任からの電話。
なんとなんと!ありがたい…。
数日職員室で過ごしてから相談室にも行ってみようということで相談室登校が始まりました。
毎朝いろんな親子を見かけます。
親子で行く行かないと言い合う
お父さんに担がれて強制送還される
お母さんとじっくり時間をかけて教室に入る
お母さんが子どもを置き去りにして出勤(笑)
ここにもストーリーがあったのでまた記事にしますね。
1人の女の子がこう叫んでいました。
『職員室は嫌。職員室だけは嫌!だって怖いもん!』
そう。多分ですが、本来職員室って学校で少し違う空気が出ている場所なんですよね。
息子はなぜずっと通えているのか、わたしにはずっと謎です。
でも彼からしたら大人に守られている空間は安心なのかもしれません。
その特性を理解して受け入れてくれた学校には本当に感謝しています。
きっと職員室がダメだったら半年間彼は家でこもっていました。
職員室であろうと、相談室であろうと学校に通学出来たのはやはり彼の自信にもなったようです。
まもなく迎える卒業式。
普通に通っていたら先生と会話なんて本当に少なかったのに、わたしもなんだか寂しくなるかも🥹
人の繋がりと理解に感謝して、小学校最後の日を迎えようと思います🌸
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?