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#26 自分の心を描く、絵の具を増やそう

(4歳のわが子が、15歳になった時に渡す手紙です)

最近、弟からイタズラを受けて、泣くことが多くなっています。見ているテレビを消されたり、遊んでいるおもちゃを取られたり、理不尽な行為を受けています。見ているこちらも、ちょっと可哀想ってくらいです。

しかし、君は偉い。本当はすぐにでも、やり返したい。おもちゃを取り返したい、そんな気持ちを抑えて、「返して」と言葉でコミュケーションを取ろうとしています。大人になりましたね。4歳にして、気持ちを落ち着かせて行動できているのは素晴らしかったですよ。

今は、感情的になった時に自分を抑えることができていますか。両親とケンカしたりしてますか。自分の言いたいこともたくさんあるでしょう。ただ、そんなときでも、深呼吸して話し合いができる関係でいたいものです。

感情のおもむくままに行動することも、ときには大切です。しかし、物事をいつも気分で決めていたら、自分で自分をコントロールできなくなると思います。感情は自分でコントロールできるようで、できないものですからね。

「これが好き(嫌い)」って気持ちはどこからともなく湧いてくるもので、「これを好きなろう」って思っている場合、その時点では好きではないってことだからね。

できるだけ感情をコントロールするためにはどうしたら良いのか。私は、言葉(語彙)を増やして、自分の気持ちをより正確に表現できるようになることをオススメします。自分が何を感じているのか、自分が理解するためには言葉が一番便利です。他人に伝える時も言葉を使いますね。

だからこそ、たくさんの言葉を知っていた方が、自由に表現ができます。絵を描く時に、3色の絵の具よりも10色の絵の具がある方が、いろんな表現ができるように、言葉も多い方が表現の幅が広がります。

ただ、言葉だけでなく、ダンスを通じて身体で表現したり、歌ったり、絵を描いたりするのもありです。とにかく、なんかモヤモヤする気持ちを心の中に潜めたままにすると、辛くなることもあると思います。

なんでも言葉にするのも良くないけど、表現しようと思ったらいつでもできる、そんな君でいると、辛いときに仲間に助けを求めることができます。

君が私に助けを求めたら、どんな言葉でも受け止めますよ。



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