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#28 悔しさは、明日への活力

(4歳のわが娘が15歳になった時に渡す手紙です)

今朝、いつも明るく元気な君が、珍しくひどく落ち込んで、泣き出しました。

毎朝の国語学習。今日は珍しく、わからない問題があったようで、手が止まっていました。「この中で、バラはどれですか」とイラストに丸をつける問題。

私は、君がわからないとは思っていなかったので、前に出てきた部分を見せて「これがバラだよ」と伝えました。すると、途端に君はやる気をなくし、黙ってうつむいてしまいました。

自分でやろうと思ったのに、できなかった。そして、できなかった自分にダメ押しをするように、父親が答えを教えてきた。だから、さらに気持ちが荒れてしまったようです。

その後、君は母親の元へ走り、始めはしくしく、そして、最後にはわーっと泣き出しました。母親と会話をしたところ君は「悔しかった」と言ったそうです。

君が4年ちょっと生きてきた人生の中(当時)で、初めて抱いた悔しいという感情。私は、なんだか尊さを感じました。できなくて悔しい、とできないことに立ち向かっていく気持ちがあり、加えて、自分ならできる、と自分を肯定しているからこそ、悔しさを感じているのです。

今はできないことに対して、「悔しい」と立ち向かっていますか。今はまだできないけど、きっといつかできると思って、前に進んでいますか。

君の純粋さに触れて、私自身も今まで「できないのはしょうがない」と思っていたことも、ちょっとチャレンジしてみようかと思いました。自分の苦手なことを苦手なままにせず、前よりもちょっとだけでもできるように努力しようと思います。

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