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#35 「できないことは、やりたくない」

(4歳の娘が15歳になったときに渡す手紙です)

君は最近、「できない。いや!」と大きな声で拒否することが増えています。

ひらがなを書き写しているとき、上手くできなくて「イヤ!」
着替えるとき、スパッツが上手くはけなくて「イヤ!」
お箸で、上手くご飯が食べられなくて「イヤ!」

イヤイヤ期なんて、とっくに終わっているのに、やたらと「イヤ」と言っています。私も困って、それならやらなくていい!と怒ることもあります。しかし、よく考えてみると、できないことをやらさせるのってイヤですよね。

誰だって「できる」と思えた方が嬉しいに決まっています。できない自分を認めるのは辛いものです。今は、できないことにどうやって向き合っていますか。

そんな君を見て、私が思うのは、「ごめんね」ってこと。何で謝っているかって、私(父親)がちょうど良い課題を君に用意していないからだと思っているんだよね。もちろん、挨拶とかお片づけとか、できるのにやらないことは認めませんよ。

でも、君にとって、まだできないことは、たくさんあります。どのくらい難しいのすら、わからないこともたくさん。だからこそ、私がちょっと手を伸ばせば届くようなことをプレゼントしてあげることが必要なんだろうな、って考えてます。

君自身、今やりたいこととか、ちょっとイヤだなって思うことの両方があると思います。そんなことも、自分ができそう、と思えることの方が前向きに取り組めるんじゃないかな。イヤなことって、君にとって、すごい難しいことではないかな。

だからね、よく考えてほしいのは、それは「イヤなのか」それとも「ただできないのか」その区別をきちんとしておいた方が良いよ、ってこと。

できないだけなら、できる方法を知っている人に聞くとか、できるようになるためのステップを小さく踏み出せば良いだけです。自分一人では難しいけど、誰かと一緒ならできやすい。

もし、私が手伝えることなら、声をかけてください。
最初の一歩を一緒に考えましょう。

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