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#17 その花を咲かせることに一生懸命になればいい

(4歳の娘が15歳になったときに渡す手紙です)

「なんで、パパの足にはこれがあるの?」

一緒にお風呂に入ったとき、私のすね毛を指差して、君は私に聞きました。

あまりにも、唐突に、そしてストレートに質問されたので、思わず一緒に考えこんでしまいました。15歳になった君にとって、こんな話を聞かされるのは嫌なのかもしれませんね。まあ、昔の話です。

「これ(すね毛)はね、ホコリとか汚れとかそういったものから身体を守っているんだよ」とそれらしいことを話しましたが、私も正直よくわかっていませんでした。この文を読んでいるころは、もう脱毛とか当たり前の時代なのでしょうか。男性も化粧をするのがきっと普通なんでしょうね。

人間の身体の研究が進んでも、まだ未知の領域は残っていると思っています。毛に限らず、私たちの身体には「なんでこんなものがあるのか」って不思議なものがありますよね。耳たぶってなんなんでしょう。ピアスやイヤリングをつけるためにあるんでしょうか。不思議です。

君は顔や体型など、見た目が気になる時期だと思いますが、何か周囲の友達と違って嫌だ、みたいなことを思ったりしますか。こういった悩みは君の場合にはないのかもしれませんね。みんな違っているのが当たり前だと思っていることでしょう。

むしろ、私は「人間に良し悪しはなく、みんな違っているものだ」と君に思って欲しいのかもしれません。自分が正しい、みんな同じでなければならないと考えて時点で、他人を認めることができません。

すね毛がたくさん生えていても、肌の色や髪の色、眼の色が違っていても、違いを受け入れて、人間関係を構築できる人になってもらいたい、と思っていたりします。

私は、君が母親のお腹の中にいるとき(つまり胎教)いつも歌を歌って聞かせていました。(覚えていますか?、ってそんなわけないですね)

チューリップです。

さいた さいた チューリップの花が
ならんだ ならんだ あか しろ きいろ
どの花みても きれいだな

まさに、どんな人に出逢っても
きれいだ、と思ってほしい。

ただ色が違うだけ。
相手の良いところ(花)を見つけてほしい。

そんなことを思ったりしてました。

当時26歳

今の君の約10年後です。


だからなんだよ、って話ですね。

君は結婚したいですか。

私はどっちでも良いと思ってます。
自分で決めてください。

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