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読書会でファシリテーターになって、本当に良かった話。

12/4 flier book laboの読書会に参加してきました。
今回は、自主読書会。

4、5人のグループを作り
ファシリテーターを務めるメンバーが、
議論したい本の簡単なプレゼンをした後、議論をする形式です。

今回は初めて、そのファシリテーター(以後:ファシリ)を務めました。(12月で第一期生は終了になるので、最初で最後なんですが)

やってみて、とても学びが多かったのでここにまとめたいと思います。

読書会するなら、ファシリするのがオススメですよ。

なぜ、ファシリをしたのか

ます私の好みとして、参加者よりスタッフの立場が好きなんです。

どんなときもお客さんになって楽しむのが苦手で、イベントに参加しても裏方の動きが気になってしまいます。スタッフ側の視点が強すぎなんです。

当然、読書会においても参加者として楽しんでいましたが、参加メンバーをお迎えする側に立ってみたいと、あたりまえのように立候補していました。

それと、心理的安全性が確保されていることも大きかったです。

この読書会コミュニティには、8月から参加しています。顔見知りの人ばかりになってきたので、多少失敗しても誰も怒らないこともわかっています。

むしろ、チャレンジしていることを肯定する人ばかりです。失敗を許容できる環境に身を置けたのはとてもありがたかったです。

最後の理由として、
アウトプット機会があることで、インプットの質が変わると考えたことです
最近話す・書くとアウトプットして、人の話を聞くにしても効き方が変わったと思います。

聞いた後に必ず、「自分はどう考えるのか」を無意識に自問自答するようになりました。まして、読書会のファシリであれば、本を人に説明できるレベルまで読み込みます。

そこまでやったら、本から学びを押させているので、人からの学びに集中することができますので、良質なインプット体験をすることができるんです。

ファシリをして何を学んだのか

大きく3つの変化を体感できました。

①要約や正確な理解からオリジナルの理解へ
本の内容を頭に残すのに「要約」は一つの方法として確立されています。が、正確に筆者の言いたいことを掴むだけでは、本の内容が100とするなら、90くらいしか学びが得られないと思います。

正解がネット検索ですぐに見つかる時代だからこそ、本の内容を多少ズレているように思えても、「俺はこう思う」って理解することが大切なのだと思いました。

読書会、特にプレゼンで「本の要約」をしても、議論は盛り上がりません。論点となるべき「ポイント」を提示することが求められます。その論点決定には、ファシリの担う役割が大きいです。

何がポイントなのか。それこそ、自分がこの本からどんなことを学び、深めていきたいのかを問われています。

事前に準備をするファシリ役だからこそ、一段とオリジナルな理解をある意味、強制的に行うことができたのは貴重な経験でした。

②たし算的な学びから図形的な学びへ
先ほども触れたように、ファシリをするためにはテーマとなる本を読み込んでおくことが基本(だと私は思っている)。なぜなら、人に本を紹介しなければならないから。嫌でも理解が深まる。

その本を読み込んで、理解を深めるのは、今までの自分にない知識を増やす側面が大きいと感じました。

すなわち、自分に不足している点を埋めていく、足していくようなイメージ。読めば読むほど知識が増えるたし算的な学びだと思います。これは決して悪いことではなく、むしろ良いこと。

これをファシリとして準備期間に終えておくと、その本を理解のフェーズがきっちりと終わっているので、読書会の時点では使う準備ができた「道具」となっている。知識を道具として使い、さらには他人の視点を得ることで、その道具がパワーアップしていく。

そして、そんな一面もあったのか、と驚く。計算だけでは答えが出てこない、別の側面から見る、すなわち図形の問題のような学びを得られる気がします。

③教えてもらう学びから、深める学びへ
ファシリは、議論を深める(促す)のに、質問を投げかける役割がある。準備をして臨んだ今回は、ファシリとして質問の仕方が変化したと感じました。

自分の専門外の分野だと「〇〇って何?」と質問することがある。が、それはネットで調べれば終わり。

そうではなく、ファシリとして
「〇〇とは、どういう意味で使ってますか」とか
「なぜ、そのように思ったのか」というの問いをしていました。

さらには、「もし、〇〇だとしたら」と場面設定や条件に制約をつけたりもした。

議論をする題材をしっかりと理解していると、質問の仕方が変わる。

ファシリでの学びをどう活かすのか

知識を使いこなす自分になる
これまで「学びが多かった」「良いことを聞いた、明日から意識しよう」と何百回思ったり、言ったりしたかわからない。

なぜ身につかないのか。知識を使いこなせないのか。

素手で勝負していないから。
すなわち、何も見ないで(メモとか)何も調べず、どれだけ語れるか、文章を書けるか、の勝負(アウトプット)をしてこなかったからことが要因だと思います。

アウトプットする時って、自信がないんですよね。
「これって本に書いてあったことを正しく言っているから」
「筆者の言っていることを全部網羅しているかな」
など、他人からツッこまれないように、って守りに入ってしまう。

その殻を破っていこうと思います。
皆さんもご一緒にいかがでしょうか。

では、素手で勝負していくには、どうしたら良いか。

キーワードをいかに頭に残すか、を考える
全部を正確に覚えようとすることをやめましょう。学校のテストじゃないんだから、私のアウトプットは誰も採点しないんですよ。(採点でなく評価したがる人はいるかもしれませんが)

だから、「これは気になる」「ちょっと考えてみたい」と引っかかったものを頭に残す。そして、それについて考える。そうすると、自然と本の内容も頭に残っていきますよ。オリジナルの理解として。

最後に

読書会ってファシリの力はもちろんですが、何より参加する方の意見によって盛り上がり方が全く変わってきます。(あたりまえの話ですが)
flier book laboのメンバーは、正義や平和やお金や哲学、なんでもござれな語り上手ばかり。そして聞き上手。参加していただいた皆さんのおかげで素晴らしい読書会のファシリ経験ができました。

ありがとう。

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