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#27 お砂場セットで、足るを知る

(4歳のわが子が、15歳になったときに渡す手紙です)

先日公園に行った時、私(父親)が、君の遊ぶお砂場セットを家に忘れてしまいました。君と弟は、砂場が大好きで、山を作ったり、穴を掘ったり、私が声をかけるまで遊び続けています。

だから、どれだけ悲しむだろうか、はたまた怒るだろうかと心配になっていました。けれども、君に忘れたことを伝えると「大丈夫だよ、この公園にはアレ(滑り台などの遊具)があるから」と君はこたえました。

なかなか言えない一言ですよ。なんで忘れたの!?と親を責めず、今目の前にあるもので楽しもうと考える前向きな姿勢が素敵です。

今はどうですか。友達が忘れ物をしても、怒らずに笑って許していますか。許す心、現状を受け入れて前向きに考える姿勢って大人になっても大切です。砂場セットみたいな単純な話ではないですが、相手を責めたくなる場面はたくさんあります。そんな時に、「大丈夫だよ」とさらっと言える人でありたいものですね。私はカッコいいと思います。

遊ぶ道具もなければ、ないで、君は工夫して遊んでいました。拾ってきた枝で砂場に穴を掘り、そこらへんに落ちていたペットボトルに砂を入れる。砂を入れて、出して、その様子を見て楽しいそうにしていました。

モノがないとか、できることが制限されているようなとき、人間は発想が豊かになり、工夫することができるのかもしれませんね。君の姿を見てそんなことを考えました。

何か物足りない、不足していることに不満を言っても、状況は変わりませんね。君のように「大丈夫」と受け入れた上で、「じゃあどうする」と前向きに考えるようにしていきたいです。



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