家庭でも、職場でもないコミュニティに踏み出す人へ(2)
この記事は、その②です。まだの方は①からお読みください。
さて、前回はオンラインコミュニティに参加して、挨拶とお礼から発信を始め、少しずつ顔見知りができ、活動するようになったところまで書きました。
今回は、その次「お手伝いさん」的な段階に進んでいきます。
手を挙げる:当たり前にできることを当たり前にやる
オンラインコミュニティで活動するようになると、参加者から企画者(運営者)の立場に少しずつ進んでいきました。しかし、最初からイベントの企画やコンテンツ発信なんてできません。
最初の一歩は、「お手伝い」でした。
まずはイベントで(そのころはリアルで活動できていました。もはや過去)、受付に立候補してみました。「誰か受付やってくれませんか?」とフェイスブックで投げかけがあったとき、「やります」とコメントしただけです。それでも、当時の自分にとっては、すごい勇気がいる行動だったと記憶しています。
やることはシンプルでした。会場の入り口に立って、入ってきた人に「こちらが会場です」と案内する。名前を聞いて、名簿をチェックする。それだけ。物分かりの良い小学生でもできることですね。
でも、不思議なもので、受付をしただけで、なんか自分の居場所がある感じがしたんです。つまり、自分に役割があり、貢献できている。だから、自分はここにいて良い存在である。そんなことを無意識に感じていました。今になって振り返ると言語化できますが、当時はなんとなく居心地が良かったくらいにしか思っていませんでしたね。
誘われる:「一緒にやらない」という誘いに乗ってみる
そんなこんなしているうちに、一つに限定せず、様々なオンラインコミュニティに参加するようになりました。すると、自分が今ままで感じたような不安を持つ人がたくさんいるように思えました。なので、ちょっとだけオンラインコミュニティ界隈での先輩的な気持ちになり、積極的に声をかけるようになりました。(偉そうにならないように気をつけていたつもりです)
すると、顔見知りに加え、会話をしたことがある人が増えます。さらに、あるコミュニティでの取り組みを、違ったコミュニティで話をすると、「なるほど」と喜ばれたりしました。自分が経験したことは、些細なことでも価値があると感じられるようになりました。自分にとっての当たり前も、コミュニティが変われば当たり前ではないんですよね。
そうしているうちに、「イベントを手伝ってくれませんか」と声がかかるようになりました。これはお手伝いを越えて、企画メンバーとして参画するレベルです。「できること」をやり続けていった結果、「やってことがないけどできそうなこと」にチャレンジする機会を得たわけです。
これは、仕事では経験できないものだと思い、その誘いに乗ってみました。実際、打ち合わせややりとりはオンラインが中心。むしろ、一度もリアルに会わずに当日を迎えるような状況が当たり前でした。今振り返ると、2020年現在の働き方をすでに疑似体験できていたんですね。
自分の役割や貢献するイメージが明確なら、あとは「やってみる」かどうかだけです。
やってみたこと: オフ会企画、読書会ファシリテーター
一つのイベント、企画を実施していく中で人とのつながりや自分自身への自信が少しずつついてきたような気がします。
風呂敷畳み人(幻冬社の設楽さん、Newspicksの野村さんがパーソナリティを務めるVoicyの番組)のコミュニティのオフ会にて、Voicyに出演したのもその一歩だたっと思います。(最後のチャプターで話をしています)
そして、;昨年参加していた、リアル読書会flier book laboでは、立候補してファシリテーターをやりました。
さらには、前述の荒木博行のbook cafeのオフ会。第一回目は参加者として参加していました。ですが、第2回を企画した方に、一緒に企画をしないかと誘われ、運営側として参加し、第3回も中心となってオフ会を実施しました。
これらは、単発で自ら参加し、手を挙げ、企画をしていたものです。一見すると、意識が高く、活発なように見えますが、いきなりできたわけではないです。
紹介したイベントは、顔見知りがたくさんいる環境で、「おっ、サナフミ頑張れよ〜」という視線を送っていただける中で実施したものです。つくづくご参加いただいた方には、感謝です。新しいことにチャレンジする人を応援する方ばかりのコミュニティに所属できたことは、ホント恵まれていました。
このような経験から、何かを企画するだけでなく、ある一定期間(長期間)において、コミュニティに貢献していく活動に進んでいくわけであります。
(続く)