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Photo by
sasakicoffee
心地良い
暖かいコーヒーを飲んで、一息つくのが似合う季節になった。
冬が好きな人は多い。
それはきっと、個人的な偏見ではあるが、
冬には、クリスマスや正月といった一大イベントが多いからであると思っている。
何と言っても、冬は『クリスマス』だろう。
多くの人間が、
『クリスマスには、恋人と綺麗に飾られた道を歩きながら、手を繋いで笑いながら・・・。』
なんて少女漫画の定番であり、確定演出なんかで利用されることの多い状況を、夢見ている人や心待ちにしている人が世界中の大半を占めているだろう。
確かに羨ましいとも思うし、恋人や友人と過ごすイベント行事が楽しくないわけがない。当たり前のことだ。
でも、僕にはそんな誰もが羨む日常を過ごせるわけもなく、毎年クリボッチだし、正月ぼっちだ。
でも、僕にはそれが似合っているし、その方が好きだ。
僕は、綺麗に飾られた道を恋人と歩いたり、イルミネーションを見ながらお互いの体温が直に伝わるくらいの距離に寄り添い合うことよりことよりも、
自分の部屋やバイト終わり寄り道した高台、夜遅い学校の教室とかで、缶コーヒーを開けて、『乾杯』ではなく、『メリークリスマス』や『あけおめ』なんて言いながら、窓から普段より美しく飾られた世界を眺めてる。砂糖少なめのほろ苦いコーヒーのような過ごし方が、
とても心地良い。