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共同通信から著者インタビューを受けました②
前回より続きます。
インタビューをしてくださった共同通信の記者さんは、私より年下ですが、記者としてはベテランの域に入っている、女性の方でした。
私目線でざっくり言うと、私が本に書いた「子育てしながら働き続けるのは無理だわ」と心折れてしまった時代の新聞社の働き方を知っていて、その中で働き続けてきた世代の女性なので、記者と著者の取材を超えて、「元同業者」としての話も盛り上がり、話があらゆる方面に飛びまくり、インタビューはなんと2時間をゆうに超えました……。
同席していた編集者と出版社の営業の方が、途中で小声で話しながら出て行ったりまだ戻ってきたりしたので、たぶんその時間まで会議室も抑えていなかったのかも。まじでごめんなさい。
私も新聞記者時代はそうだったのですが、マスコミの取材って、事前にテーマは伝えるものの、向こうから何も言われないと事前質問も出さないのが当たり前で、今回の取材もそうでした。記者さんはベテランなので、本を読んである程度「これを聞く」と決めて臨んだとは思いますが、私の回答に応じて、聞くことを調整しながら、自分が納得いくまで聞いて行くというスタイルで、2時間半インタビューして、
んで、共同通信や新聞社の記事って、1人のインタビュー記事と言えども長くて600~700字くらいにまとめるものなので(通常は500字くらい)、自分が話しておいてなんですが、これをその文字数に収めると骨が折れるだろうなと思っていましたが、年明けに掲載された記事を読んで、さすがだなあとなりました。
あの2時間半の、しかも私めちゃくちゃ喋ったので、もし録音を文字起こししたら3万とか4万字になってたと思うのですが、それをあそこまで短くしても、取材を受けた私も違和感を感じる部分はなく、「あれ入れてくれればよかったのに」とかもない。
ウェブの時代って、インタビュー記事って聞いたこと全部書いて入れられるし、3000字はごく当たり前、どうかすると5000字とか6000字もざらにあるのですが、編集にも関わっている人間として、「大好きなこと、とっても関心があることならそれくらい長くても読めるけど、そうでもない場合、こんなに書かれても読む側の脳がついていけないよな」と疑問に思うことが多いです。
長く長く、言いたいことを全部入れ込んでも、読む人の頭に残るのってごく一部なんだから、聞くときは聞きたいこと全部聞いても、アウトプットでは1000字、1500字くらいで着地させる方がいいのではないかと常々感じているので、「紙媒体に掲載される」ことを前提としたインタビューを受けて、掲載までの工程を体験させてもらって、いろいろ勉強になりました。というか、自分の取材を振り返る機会にもなりました。
著作権のうんうんもあるので、ここで本文は掲載できないのですが、掲載された紙面をお知らせいたします。他にも神戸新聞、東奥日報に載ってたみたいよ、と聞きましたが、紙面が手に入りませんでした(地方紙ってその地方で読まれる前提なので、誰かが教えてくれたり紙面を送ってくれないと、掲載されているのも分からない…)。成人式があった1月の3連休の間に、集中して掲載されたようなので、私も読んだよ~とか是非教えてくださいませ。
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自分が長く新聞編集をやっていたので、同じ記事でもレイアウトがいろいろあるんだな~と、紙面を見比べるのも面白いです。
余談ですが、当日は記者カメ(記者が撮影すること)でインタビュー写真だけと思っていたら、専任のカメラマンさんも来ていらして、機材たくさん準備しているのが見えて、めちゃくちゃ焦りました(出版社の玄関に入る直前に、カメラマンが準備しているのがガラス越しに見えた)。
↑の記事本文を掲載できなくて、何のお知らせやねん、とのツッコミはさておき、私の本に興味を持っていただけたら、ぜひお手に取って読んでくださいませ。