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「コンパクト会社経営」でも「億り人」になれる

僕たちが起ち上げて経営するような「会社法人」は「重厚長大」にしない方が賢明だと思います。狙って構築する「★コンパクトな会社経営!」。正社員1人、2人に、外注アルバイトを管理させる。その規模で成り立つビジネスを狙って起ち上げ経営し続ける。

様々な「大人の経営学」を駆使しながら、株式投資や不動産投資、「レアリティの高い」お宝モノなど水面下で利益や資産をドンドンと増大させていく。海面上に見える部分は、全体の内僅かな部分であるという、「氷山の一角」的な「会社経営」スタイルが、理想的ですね。

どうしてこういう方針に至るのか?世の中の流れが変化を遂げてしまうのか中々読めない時代なのです。商売が順調だからと、調子に乗って、どんどん売上規模を増やすために、沢山の従業員を正社員として抱えているような「会社経営」は「リスク」しかありません。令和の今日の世界は、昭和、平成の時代には信じられない程の急激な変化を遂げています。

数年前まで、常識だと思っていたことが、通用しなくなることが頻繁に起こっています。特にインターネットを中心とした世界で生業をしていると。最近ではもはや、数年どころか、数カ月先ですら、予測するのが難しくなって来ています。

ある日突然、売上・利益がピタリと止まってしまったとしたら、従業員に支払うお給料や、オフィスの家賃などが、全て重くのしかかってしまい、一夜にして「飛んでイスタンブール」に成りかねません。すぐに方向転換できるような体制を予め構築してくことが、求められると思います。

ありとあらゆる業界のスピードが急激に加速

市場の変化スピードが急速に加速している理由に、僕たちが日常的に活用しているインターネットが、情報と資本の流動性を加速させてしまったことが挙げられます。僕たちが生まれ育った昭和の時代、インターネットが無かった時代であれば。ビジネスの多くは、「現場・実物・本人」が鉄則であり。日本国内で起ち上げたビジネスのライバルは、他の日本国内で起ち上げたビジネスである。

その多くは、国内完結型であり、情報の流通速度も遅かったので。各業界共に、変化のスピードは非常に遅かった。だから、会社経営をしている社長さんたちも。競合他社や市場の変化からの驚異的なものに対しても。かなりゆるやかなスピードで、ジックリと対応していけば間に合ったわけです。けれども、平成を経て令和に。既に、「WINDOWS95」や「Macintosh」を通して、パソコンが一般家庭に普及。インターネットが世界中をつないでしまったこともあり。ありとあらゆる業界のスピードが急激に加速。

例えば、ある日、太平洋を超えた米国で新たに起ち上がったビジネスが。数カ月後、数年後には、日本のビジネスを潰してしまう。業界、産業そのものを新たに再構築してしまうビジネスまでもが新たに出現し台頭てしまうことが日常茶飯事になりました。

事実、過去10年だけを見ても、名だたる大企業がその力を抑えつけられて。代わりに米国の、それまで聴いたこともなかった新興企業が一気に台頭して。世界中誰も知らない人がいない巨大なグローバル企業に成長して行くということも当たり前になりました。10年前を振り返って見ても。僕たち日本人の多くは、日常の知人・友人・ビジネスパートナーとのやり取りでSNS「mixi」を使っていました。

あの頃は、こんな企業が起ち上げたサービスを、みんなが使うことになるなんて・・・と思っていましたが。ふと気がつけば、日本産の「mixi」を使うことが無くなり。米国産の「Facebook」や「Instagram」「Twitter」などのSNSを、日常的なコミュニケーションツールとして使うようになっています。

創業者のマーク・ザッカーバーグがハーバード大学の学生寮で「Facebook」の元となるSNSを創ったのは2004年。それが、世界中に広がって、2022年現在では、29億3,600万人が登録している地球規模の巨大なインフラのひとつになったわけです。

Facebookの時価総額は、現時点で約43兆円。日本の時価総額ランキング1位のトヨタ自動車(約36.8兆円)を超えてしまったわけです。近年、僕たち日本人は、当たり前のように、Google、Amazon、Facebook・・・と使っていますが。冷静に考えて見れば、どれも僕たちが学生時代には無かったサービスですし。そもそも論で、日本発のサービスではないのに、日本人にとっても社会的なインフラのようになってしまっているのです。

情報が拡散して流通していく速度が増し、世の中の変化はさらに加速して。かつては、何十年間も要していたような社会全体を巻き込んだ変化が。たったの数年間で、起こってしまうようなことが、多々発生しています。そんな中で、僕たちのような、中小零細企業の社長が。高い売上を目指し、沢山の従業員を抱えて、オフィスを構えると言った「重厚長大」的な会社経営をしていたら。ミライにあるのは、ビジネスチャンスよりも、社会の変化に巻き込まれて「飛んでイスタンブール」になるリスクしか無いと思うのは、僕だけでしょうか?

「上場を目指す!」としたら・・・

当然ながら、「上場」を目指して起業した方々は。ビジネスの売上高を高め、それに伴い従業員数を増やしたり、オフィスを借りたりと。上に向かって経営していくことが求められると思います。けれども、新たにビジネスをスタートアップした社長が、上場に成功する確率というのは。ゼロコンマの世界。小数点以下に、ゼロが連なるような物凄く難易度の低い世界です。

そもそも、沢山の会社法人が乱立している中で、会社を上場に導けるなどというのは。センスも才能もあり、大勢の人たちを率いる能力もある。さらには、こうしたミライが想定しづらい時代において、ミライを的確に予測して、先回りできるような「先見性」も求められます。サッカーや野球で言うと、世界で活躍するトッププレイヤーのような、「天才」たちの世界。

僕たちのように、人生振り返れば、何をやっても中途半端だった・・・というような、人間たちにとっては。全く持って、無縁なお話です。現に僕も、その敗者たちを、沢山見てきました。そういう困難を突破した後でも、結局会社は、個人のモノではなく、パブリック性が高いモノになってしまうわけです・・・。

そもそも論で、仮に上場を目指しているとしたら、今こうして僕のメッセージを読んでしまっている時点で。「センス」無いと思います。目的も、基準も、上場を目指す方向性とは全く違うことを論じていますので。そういうセンスの無い場合、やはり「上場に成功させる」などというのは無理だと思います。やはりその場合も、「上場」などというのは諦めて。素直に、「コンパクト経営」に方向転換した方が路頭に迷わなくて良いと思うのです。

「コンパクト会社経営」でも「億り人」になれる

世の中には、売上の高い会社を経営していても、貧乏な人たちは沢山います。売上・利益が高くとも、お金を残したり、残したお金を投資で増やしたりすることができなければ。個人名義の現金や資産などというものは、まともに積み上がることはありません。

一方で、大富豪ファーザーや、マスターヒロさんのように、経営している会社一つ一つの売上規模はそれほど大きくは無いけれども。水面下では、「氷山の一角」の水中の方の氷山のように、二桁億、三桁億の膨大な金額の、現金・資産をしこたま創り上げてしまっている御方もいるのです。両者は全く対極にあります。

「考え方(脳のOS)」も「設計図(アプリ)」も、どれを見ても、全く別物であります。売上の高い会社を経営していたとしても、威張れるのは、飲み屋や、社長連中が集まる異業種交流会の場くらいではないでしょうか?蓋を開けてみたら、個人には何も残っていない。

さらには、上場するわけでもないのに、中途半端に会社の規模を大きくしてしまうものだから。いざ、世の中に変化が発生して、風向きが変わってしまったとしたら。毎月発生し続けている沢山の従業員の給料、豪華なオフィスの家賃。その他ものもの。収入が止まるけれども、支払いは止まらない。

一瞬にして「飛んでイスタンブール」になります。以上を考えても、「ロイ式」「ケイタ式」などからはじめて、「コンパクト会社経営」に徹する。ボリュームが欲しければ、一社で高めるのではなく、同じように「コンパクト経営」する複数の会社法人を、横に展開して行く。けれども、「氷山の一角」の水面から上の部分を大きくすることをせずに。水面下部分を増大させることに、集中する「経営スタイル」こそが、これから先の時代に、生き残りながらも、「億り人」「お金持ち」を目指すための基本戦略と言えます。

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