見出し画像

「価格はあなたが支払うもの、価値はあなたが得るものです。」

株式市場における企業の評価=株価は、値札のようなものです。その価格は、今、誰かが株を買うために、支払わなければならない金額です。それではどのような理由で、その価格で買うのでしょうか?企業を「リンゴの木」だと考えてみましょう。

木の価値は、今この瞬間にぶる下がっている、果汁たっぷりなリンゴに基づいているのでははありませんよね。これから先の未来においても、木になるリンゴも含めて、価値としてみなされるはずです。企業についても同様です。

本来の企業の価値は、今その企業が稼いでいるお金(売上・利益)だけではありません。その企業の将来の収益も含めて価値なのです。企業の「本質的な価値」です。将来その企業に期待できることに基づいて、企業の「本質的な価値」は図られるものなのです。

株式投資家である僕たちは、いつもバックミラーを見ているのではなく、フロントガラスを見て考え行動しています。僕たちにとって重要なのは、どこにいたかよりも、これからどこに行くか?の方なのです。

株式投資家にとって、本当に大事なことは、過去や現在ではなく、未来が全て。しかしながら、未来を予測したり、想定したりすることは、そう簡単なことではありません。企業であれば、そのビジネスはどのくらい続きますか?そのビジネスは、時間の経過と共に成長しますか?これを100%確実だと、言える人は地球上のどこにもいない。そのため、企業の評価というものには、主観的な部分も入ってくるのです。


野球選手とサッカー選手の見方はどっち?

日本の人気のスポーツと言えば、野球とサッカーがあると思います。この野球とサッカー選手の見方には、大きく分けて2通り存在しています。まずは、テレビやインターネットを通して、プレイを視聴しているファンにとっては、野球選手と、サッカー選手の過去〜現在だけを見て、評価をしていると思います。

しかし、野球選手やサッカー選手にお金を支払う側の運営側や、そのスカウトの方々の視点はどうでしょうか?彼らにとって重要な要素に、未来のポテンシャルや怪我でリタイアするリスクなどが入ってくると思います。

全く同じ、野球選手とサッカー選手を見ていても、視聴者と、経営・投資側では視点が異なるのです。その結果がどうなるのか?は、選手のキャリアが、現実に展開するにつれてのみ明らかになるわけです。これと同じことが、「株式投資」にも言えます。

「株式市場」では、買い手と売り手が価格を設定します。しかし、彼ら投資家はみんながみんな全く同じ視点で企業やその価格・価値を見ているわけではありません。野球選手とサッカー選手の例え話のように。過去から現在だけを見ている人たちもいます。

一方で、未来を見ている人たちもいます。全く同じ企業を見ていても、投資家によって異なる考え方、視点を持っているのです。さて、どちらが「株式投資家」として勝てる人たちなのでしょうか?


「美しさは見る人の目の中にある」

「株式市場」の特性として、短期的には価格は、上昇と下落を繰り返しますが、この際、企業の「本質的な価値」は反映されていません。しかし、長期的には、企業の価値は、企業の収益力を追随して行きます。

「美しさは見る人の目の中にある」という言葉があります。ある人が美しいと思うものは、他の人にとっても美しいとは限らないということです。

これと同様に、企業の価値は、美しさと同様に、極めて主観的なものでもあります。実際に「株式投資家」と言っても、株価を評価する視点はバラバラ。目標だったり、タイムラインだったり、個人的な状況などによっても、全く異なります。例えば・・・代表的なパターンとして、

★バリュー投資家
ファンダメンタル分析を使用して、安定したキャッシュフローと確立された評判を持つ企業を見つけます。彼らはビジネスの本質的価値を推定し、長期的な評価のために過小評価されたときに株式を蓄積します。

★成長投資家
大きな成長の可能性を秘めた企業に焦点を当てています。彼らは、ビジネスが数年後にどこにあるかに焦点を当てています。彼らは先見の明のある経営と破壊的なイノベーターに焦点を当てる傾向があります。

★イベント手動の投資家
投資決定は、重要な資産価値の変化を引き起こす可能性のある特定のイベントや触媒に基づいています。彼らは、イベントアービトラージとオプション戦略を使用して、イベントの資産評価への潜在的な影響を測定します。

★モメンタムトレーダー
市場の動向と行動に依存しています。彼らは短期的な価格変動から利益を得るためにテクニカル分析を使用します。

★ベンチャーキャピタリスト
これらの投資家は、初期段階の高成長のハイテク企業に焦点を当てています。破壊的な可能性、市場規模、管理品質に基づいて評価します。評価方法には、リスク調整済み正味現在価値、または市場アプローチが含まれます。

★反対投資家
過小評価または見落とされた資産を求めています。彼らは、潜在的な利点を見つけるために資産ベースの評価のような技術を使用しています。

さて、あなたは「株式投資家」として、どのような考え方、価値観に基づき、購入する企業を定め、価格を定めて行くのでしょうか?あらためて、よく考えてみてもらいたいと思います。「北の株式投資大学」では、企業の本質的価値を特定する複雑さと、価値と成長投資の重複を探求しています。

1、企業の低い評価は、しばしば根本的な理由を示しています
2、投資を成功させるには、次のような優れた判断が必要です

定性的、定量不可能な要因
将来の発展の軌跡

この探求は、「株式投資家」にとっての敵、平均回帰の罠を避けることにつながります。上がるものは下がらなければならないという考え。また、その逆も然り。この考え方は、投資家を時期尚早に売却させ、小さな利益を確保させ、次の低価格株を探させ。結果として、「株式投資家」として大儲けすることはできません。

一方で僕たちは、正しい考え方のもと、正しく本質的な企業価値を見据え。長期的な保留によって、数千パーセントを狙っていきます。保留期間が長ければ長いほど、今の評価、価格は、それほど重要にはなりません。

「価格はあなたが支払うもの、価値はあなたが得るものです。」どのように価格を決めて、どのように価値を得るのか?本質的な学びが、「北の株式投資家大学」の中にあります。そして、今晩22時からは、とある米国成長企業の最新の企業考察を情報公開します。

「北の株式投資大学」 https://m.kitasociety.com/k-univ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?