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保護猫カフェでたわむれる

年に一度、保護猫カフェに行く。
私も相方も大の猫好きで、自宅でも猫を飼っている。

自宅の猫も可愛いが、たまによそ様の猫にも会いたくなる。
色んな猫に会ってスキンシップがしたいので、こうやって時々猫カフェに足を運ぶのである。

訪れた猫カフェは「保護猫カフェ」である。
保護された野良猫や、行き場のない猫を引き取り、人に慣れさせ、新たな飼い主との出会いの場として提供している。とても尊い活動である。

1年ぶりの保護猫カフェ。猫たちの顔ぶれももちろん変化している。
この1年でご縁があった子は引き取られていき、新たな家庭で家族の一員として可愛がられる生活をスタートしているのだ。

入店して注意などの説明を受け、さっそく猫たちのいる部屋へ。
入り口で待機しているにゃんズを発見。
1匹は懐っつこく、足にすり寄ってくる。背中を撫でたり、しっぽの付け根をトントンすると、「もっと撫でてほしいにゃん」と言わんばかりにお尻を高々と上げてくれる。それが非常に可愛らしいし、猫好きにはたまらない瞬間でもある。

人懐っこい子ばかりではない。
近寄ったりすると尻込みして隠れてしまう子もいれば、じーっと見てると猫パンチが飛んできたりもする。
そう、あまりに可愛いので顔を近づけてよく見ようとしてしまうのだが、この行動は猫にとってNGである。うちの猫も顔を近づけると露骨に嫌がり「シャー」をお見舞いされる。
猫たちの個性や慣れ具合が異なるので、それを見極めつつその猫に適した距離感とふれあうことも猫カフェの醍醐味である。


以前から気になっていた猫ちゃんがいるので会いにいった。
キジトラでぽってりした体形の女の子だ。
初めてこの保護猫カフェを訪れた時に、どうやって猫に接していいか分からなかった。そんな時、このキジトラちゃんが近くに来てくれてずっと撫でさせてくれたのだ。そんな思い入れのある子なのである。

相変わらず元気そうに過ごしていた。ぽってりスタイルは継続のようだ。
ぎゃわいい。
思う存分撫でさせていただく。モフモフも最高。
しかもなんと!お膝の上に乗ってきてくれたではないか。相方の。
相方は猫に好かれやすいといった特殊能力を持っている。
自宅の猫も私より相方に懐いている。
きっと彼には猫神様がついているのだろう。

そんなこんなで、保護猫カフェでたくさんの猫たちとたわむれてきた。
素晴らしく幸せな時間である。

帰る際に、チャリティーグッズを眺めた。
猫カフェにいる猫たちの名前が入ったグッズが置いてある。
迷わずキジトラちゃんのグッズを購入した。
なるほど、これが「推しに貢ぐ」という感覚なのかもしれない。
推しがいない私には新鮮な体験である。推しがいる人の気持ちが少しわかったような気がする。


年に一度の訪問であったが、もっと頻繁に来たいと思った。
電車を乗り継いでくるので決して近い距離ではないが、温かで優しくてとてもいい場所なのだ。
こういう場所が継続できるように、少しでも力になりたいと思う。
微力ながら通って応援していくのだ。

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