父とすいか
今日は父の命日でした。仏前にすいかを供えるため、特売で598円の小玉スイカを買ってきました。父が特別すいかが好きだった訳ではありません。(多分。。)
では、なぜ買ってきたかと言うと父に文句を言うためです。
父が亡くなってから1人で死後の手続きをしていた私は、慣れない作業に追われ毎日くたくたになっていました。
最初の1ヶ月は仕事以外はずっと父に関する事に時間を取られ、まともに休むことができないほどでした。
あまりにもしんどくて、何度か父の遺影に
「ふざけんな!クソ親父!死んでからも大変な思いさせやがって!」(口が悪くてすみません)
と誰にもぶつけられないストレスをここぞとばかりにぶつけていました。
そんな日々で私の唯一の癒やしがすいかでした。
疲れ切り食事すらどうでもよくなっていましたが、すいかだけは食べたくてしょうがなくて毎日狂ったように食べていました。
先日初もののすいかを食べたとき、去年の疲れ切っていた頃の記憶が一気によみがえってきて「あぁ、がんばったよな、私」としみじみ思ったのです。
この1年で、すいかは私にとってのがんばった証になりました。
父にはたくさん振り回されてたくさん傷付きましたが、面と向かって文句を言えたことはありませんでした。
言ったって仕方ないと諦めてしまっていたのと同時に、言って変わらなかったとき傷付くのがわかっていたかったからです。
だからなのか、父に文句を言う夢を何度か見ました。
けれどいつも途中で声が出なくなってしまうのです。言いたいことは半分も言えないまま息もできなくなって苦しくて目が覚めました。
亡くなってからやっと文句を声に出せるようになりました。
だからこのがんばった証とともに、いっぱい文句を言ってやろうと思います。
悔しいですが、これはお父さんに甘えてるんでしょうね。