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私が離人症になるまでのお話

part5 「他クラス」

自分のクラスに居場所を失った私は、他クラスに逃げるようになった。
元いつメンが数人いたので、クラスに居ずらいから長い空き時間だけこっちに来てもいいかと言って、しばらくそちらに逃げ込む生活をしていた。
そっちはクラスの雰囲気も良く私もこのクラスが良かったと心から思った。
だが受験が近づくと、学年全体の雰囲気として他クラスで遊んでいる場合ではないという空気があった。
当たり前だけどここしか居場所がなかったから縋るように来てしまったけど、優しく受け入れてくれたいつメンたちの邪魔にはなりたくないし嫌われたくないから、
行く回数を減らしてフェードアウトした。

私は進路以外でこの学校に来る理由を失った。
死ぬほどいきたくなかったけど、なぜか学校を休むという選択肢はなくて、
「私の人生は誰にも邪魔させない!嫌な奴のせいで行きたい高校に行けなかったらそれこそ最悪だし、第一志望が同じ子はほとんどいなかったから私はそっちでやり直すんだ!私の人生の邪魔をするな!!!」
という強い意識が生まれていた。
誰とも話さず、家、学校、塾を往復する日々だった。

                           続く

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