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一人でこっそり、今すぐできる「演じる」ことのすすめ

おはようございます。今日もなんとか朝起きられました。(続くと良いんだけど…)大根を鍋で炊きながらnoteを書いています。昨日のハイライトは、図書館の帰りにスーパーに寄ったらちょうどセールがはじまって、とんかつを安くゲットできてうれしかったです。カツサンドにしてたべたらおいしかった。


寅さんになりたい

「男はつらいよ」の新作が、今年公開されます。寅さんはもういないのに、どうなってしまうんだろう、さくらは、満男はどうなっているのだろうといまからとてもワクワクしてます。いつから好きなのかは覚えていませんが、私は寅さんが大好きです。憧れるあまり「なりたい」と思い、黄色いジャケットを探した時期さえあります(笑)

ここで男はつらいよの話をしても仕方がないので、だれでも楽しく試せるライトな演劇のことを書いてみようと思います。今日は「演じる」ことについて。役者さん向けでなく、「演劇って何?」という方がすぐに試せる方法で、もしかするとちょっと生きやすくなる?かもしれません。

「演じる」って言ってもたくさんの方法がありますが「舞台があって、スポットライトが当たって、自信ありそうな人が出てきて、大きな声と身振りで…」という印象を持っている方もいらっしゃると思います。(そういう印象を抱かれている方はぜひ、いろんな演劇をみて欲しいと思います…という気持ちはさておき、)

今日お伝えするのは、今この場所で、いつでも誰でも、そして誰にもバレずに(笑)できる方法です。

作品を見て「なりたい」と思える相手を見つける

みなさんドラマや映画など見た時、どういう気持ちになりますか?泣けたとか、笑えたとか、悲しくなったり怒ったり、ほっこりしたりするかなと想像します。見た後で、とても素敵な登場人物に出会ってしまった時、私はしょっちゅう「いいなあ、ああなりたいなあ」って気持ちが出てくるのですが、私だけでしょうか。

「なりたい」という感情は、おそらくその相手が「強く共感できる」「憧れられる」存在だったからではないかなあと思います。

反対に、「この人には絶対なりたくない」という人物もいると思いますが、その人はあなたにとって「まったく共感できない」「軽蔑する」存在じゃないでしょうか。

次なにか作品を観た時、まずは「なりたい」登場人物を見つけてみてください。ドラマじゃなくても、例えば歌手やアーティストを見てファンになったり、いわゆる「生き様に惚れる」ような相手がいれば、より想像しやすいと思います。

「なりたい」相手を演じてみる

そういう登場人物と出会った時、自分がその人だったらどう思うか、その人の状況だったらどう行動するか、を想像して、演じてみることをおすすめします。もちろん、心の中だけでかまいません。

・置かれている状況
・ふるまい
・言葉づかい
・生い立ちやその人に起こったドラマ

などを想像して、例えばお皿を洗う時、食事をする時、部屋を片付ける時などに想像してみます。一人でいる時がいいでしょう。

あっこれじゃ寅さんはお皿洗ったり部屋片付けたりしなさそうとかそういうツッコミをくらいそうですね。そうだな、散歩する時にどんな心もちで歩くか、とかでもいいかもしれないです。

好きな相手だったら結構想像しやすいのではないでしょうか。

また、心の中で行うだけでいいので、うまさやヘタさは関係ありません。その人の目で見て、感じてみる、その人の行動をトレースしてみるような感覚を持ってみると、落ち込んだ時やうまくいかない時、元気を出したいときなどに、ちょっとした切り替えとして使えるかなと思います。

「なりたくない」相手も演じてみる

逆に、「なりたくない」人も演じてみると面白いです。登場人物でもかまいませんし、会社のちょっとキツイ上司とか、Twitterで読んでしまった「こんなこと考える人もいるんだな…」と思ってしまう相手とか、できれば「理解不能」なほど良いです。

例えば身近な相手でするとしたら、

自分に対してひどいことを言ってきたあいつは

・どういう状況にいて
・どんな気持ちで
・どういうしんどさがあって

ひどいことを言ったのだろう、と想像しながら心の中で演じてみると、その人の立場が少しずつ見えてくる、かもしれません。理解し合おうとか、わかってあげようという話ではなく、今後少しだけ心を守れるようになるかも、です。

ポイントは、どんなに軽蔑してしまう相手でも、演じている間は決してバカにしないことと、決めつけないこと、無理しないことでしょうか。あくまでも豊かな演劇の時間、だと思って試してみてください。

突然コナンの話をしますが、去年放映された「名探偵コナン」の映画「ゼロの執行人」の登場人物・橘鏡子には「人にはね、表と裏があるの。キミが見ているのは、その一面にすぎない…」というセリフがありますが、もしかするとその嫌な相手も、誰も知らない「設定」が隠されているかもしれません(し、何もないかもしれません。笑)。

「演じる」ことで想像力をはぐくむ

「なりたい」「なりたくない」相手を演じてみることはは、いろいろな立場から想像する力をはぐくむきっかけになります。そう、どうやらAI時代に必要になるらしい「想像力」です。(テレビで言ってた)

いろんな作品を見て、素敵な登場人物と出会った際は、マインドセットのストックとして持っておくと、生きやすくなるんじゃないかな〜と、思います。

演劇は、映像で見る作品以上に、空気感や身体から発せられるメッセージを読み取ることができるので、ぜひ劇場に、できれば俳優さんを近くで見ることのできる小劇場に足を運んでみてくださいね。

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田村さえ
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