World's End Supernova
なんてわかりやすい世界になってしまったんだろうか。私はゆっくりと落ちていく真っ赤な太陽を見ながら煙草に火をつけた。
紫煙はマイペースにゆったりと風にゆられて消えていく。煙は気楽なもんだ。私はため息をつくように肺から煙を吐き出した。
高い高い鉄塔の上に居ると、風以外の音から遮断されて、一人の世界をより感じられる。少し耳に違和感があるのは気圧なんだろうか。そこまで高い場所じゃないんだけれども静か過ぎるとそう感じるソレなのかもしれない。
周りを見渡すと、まぁ緑の森と廃墟の森