Web制作のパートナー募集に営業をかける前に認識しておきたいこと【制作会社営業】
Web制作会社への営業手法の一つとして、「パートナー募集をかけているWeb制作会社に営業をかけよう!」というものがあります。
人手不足で案件を断らざるを得ないけど、正社員を雇うほどの体力は無いという企業がフリーランスを集めるために、Web上で募集しているものです。
この記事ではパートナー募集をしている制作会社に営業を行う方へ、「本当にしっかり準備できていますか?」と確認してもらう意味で書いています。
私自身は制作会社と6年間仕事しており、コーダーの育成も行い仕事を発注する立場であり、さらに友人に制作会社経営者や現場ディレクターの友人が多くいるため、様々な視点からアドバイスできるかと思います。
本記事執筆の背景
近年Web制作会社に営業をかけるフリーランス(副業サラリーマン含む)が急増しており、私の周りでも「最近毎日営業メールが来る」と言われます。
例えば下記の動画ではマーケティング会社の代表と対談していたのですが、なんと制作会社じゃないのに、コーダーから毎日営業メールが届くそうです。
13:40〜から見てみてください。これが本音です。
あまりにも営業メールを送る人が多いため、駆け出し過多で「Web制作はオワコンだ」などと言われることも。。。
私自身は営業メールをもらうこともあれば、ビジネスとして営業文添削を行っていたりしますが、来る営業メールを見ていると、「これは非常にもったいないな。。。」と思うことが8割です。
そもそも制作会社のお問い合わせフォームというのは、「案件受注」を想定していることが多いです。それなのに日々案件じゃなく大量のフリーランスからメールが来たら、肩を落とす方も多いでしょう。
そんな中、Web制作のパートナー募集をしている会社は「人手が足りないから、募集しよう」と採用に前向きなわけです。営業をかける側からしたら、とても貴重です。
そこに質の低い営業をしてしまったら、案件受注のチャンスを逃すことになります。
なので、本noteでしっかり準備を整えられるようにしてほしいと思っています。
Web制作のパートナー募集とは?
Web制作のパートナー募集とは、コーダーやデザイナーなどの人手が足りていない制作会社・広告会社などが、外部フリーランスとの提携を目的に出す募集のこと。
制作会社によっては完全内製している場所も多いですが、主に下請けメインで制作を行う制作会社に関しては積極的に外部パートナーを応募していることが多いです。
Web制作のパートナー募集で求めるレベル
Web制作界隈は基本的に多忙なことが多く、特に繁忙期は有名制作会社でも内部の人間だけではプロジェクトが回らなくなります。
しかしだからといって、「猫の手も借りたい」わけではありません。お客さんに納品する以上品質管理をしなければなりませんが、中途半端なコーディング物が上がってくると、むしろコミュニケーションコストがかかることになります。
わたしもよく制作会社内のプロジェクトで、更に新しくコーダーをアサインするとなった時のレビュー担当を行うことがありますが、「自分でやったほうが早かったかもな。。。」と思うことがあります。
よって、パートナー募集を出している立場ですが、それなりに厳しく採用可否を決めます。
ではその求めるレベルとは何なのか?私の周りの制作会社を見つつ「Must要件」と「Want要件」に分けて考えます。
Must要件(絶対に持っていてほしい能力)
とにかく、デザインカンプからのコーディングを正確にこなせることが何よりも優先されます。それがあって、その他の要件も見られるという感じです。
WordPressをあえて入れなかったのは、WordPressを使わない制作会社も多いためです。a-blog CMSなど国産CMSを使う制作会社は結構多く、必ずしも必要とは言えないかな?とも思うので、外しています(とはいえWordPressが出来たほうが圧倒的に仕事は取りやすいですが)
Want要件(あると嬉しい能力)
Want要件(あると嬉しい能力)は会社によってだいぶ違います。正直私自身も全て完璧に満たしているわけではないですし、何を持って完璧とするかも難しいですが、最近はAstroは初学者の方でも取り入れてる方が多いですね。
今からWeb制作のパートナー募集に営業をかけるかたは、とにかく「デザインカンプに忠実にコーディングできるか」を今一度見直したほうがいいです。
表示が崩れたor見慣れた作品が大量に送られてくる
Web制作のパートナー募集に応募する前に、ご自身のポートフォリオを今一度ご確認下さい。表示は崩れていませんか?
私自身が出しているコーディング演習課題は、基本的に表示確認を各作品2回受けられるようにしているので、表示崩れを徹底してなくすことができます。
しかし、多くのコーディング課題には表示確認が存在しないようで、私の元に来る作品も結構な確率で崩れていたりします。特に1000px付近とかですね。基本的にプロのレビューを受けていれば崩れていないはずなんですが、このあたりが甘い人が多いです。
あと一度ご自身のポートフォリオをスマホ実機で見られることをおすすめします。iPhoneで見たら崩れていた、ということはよくあり、あなたが営業をかけても返信が無いのは、スマホで表示崩れしているからかも?しれません。
理念共感&コピペ営業文は辞めたほうがいい
営業文の書き方テンプレにある「理念への共感」は、無理に載せるものでは無いと思います。本当に理念に共感しているなら書いてもいいですが、無理して書いているのが伝わる文章が多いです。ならいっそ書かないほうがいいと思います。
営業を受ける会社が知りたいのは以下の部分のみです。
仕事をやり切る人かどうかなんて、どうやってアピールするのか?一つの事例をお示しします。
私は長年、先輩フリーランスでありデイトラWeb制作コースマネージャーのはにわまんさんのポートフォリオサイトを挙げさせてもらっています。
これ見たら、みんな「いい人そう」って思いますよね?
もしあなたがポートフォリオサイトを持っているなら、是非取り入れるべきです。
営業文コピペ大量送信に関しては、色々なWeb制作系インフルエンサーが推奨していますが、個人的には非推奨です。まず誠意が見えないです。せっかくポートフォリオサイトが良くても、コピペ営業文ならそもそも既読スルー対象なので、見られないです。
「その会社にニーズがなければいくらポートフォリオや営業文が良くても案件に繋がらないのだから、数をこなすべき」という主張があるのも理解していますが、正直心身が疲弊しないですかね。。。?
営業マシーンとして私は駆け出し期に稼働できなかったので、一社一社丹念に調べて営業メールを送っていました。それが今につながっていると思います。
Web制作の営業パートナー募集には準備して臨もう!!
本記事ではWeb制作(コーダー・デザイナー)のパートナー募集に関して、行うべき準備として、ポートフォリオ・営業文に関して解説してきました。
Web制作のパートナー募集をしている企業の中にはもう締め切っている&ニーズが終了しているのに、募集文掲載を忘れて出しっぱなしの企業の数も正直少なくありません。
よって、潜在的な見込みリストはそこまで多くないとも言えます。だからこそ一社一社丁寧に営業をしていきたいですし、自分ならどう相手の課題を解決できるのか、その視点を持って営業したいものです。
このnoteでは2025年Web制作独学ロードマップも公開しているので、そちらに沿って学習していただければ自然と良質なポートフォリオが揃うようになっています。
コーディング課題の詳細は以下から確認できます。
営業文に関して自身の無い方は、以下を御覧ください。色々サポートできるはずです。
また同様の内容を少し違った視点でブログでも書いています。