第6回発憤教育『食・農業・健康編』
2023年10月から学校法人博多学園の食育推進担当顧問として、同系列の二つの組織(博多東幼稚園、小中一貫志明館)において、「食育推進プロジェクト」を立ち上げ、日々取り組んでいる具体的な実践内容を定期的に配信しています。
本シリーズでは、小中一貫校志明館の三本柱「土台教育」「人間力教育」「発憤教育」の一つである、「発憤教育」の『食・農業・健康分野』の授業内容について紹介していきます。
<過去の投稿記事>
5月2日:第1回(1時間目、2時間目)
5月7日:第2回(3時間目、4時間目)
5月21日:第3回(5時間目)
5月30日:第4回(6時間目、7時間目)
6月13日:第5回(8時間、9時間目)
<本日>
6月27日:第6回(10時間目、11時間目)
食・農業・健康分野に関しては、すべて0からオリジナルでカリキュラム開発から教材教具制作までを一気通貫で担い、実際の授業もT1として指導しています。
※T2が担任の先生、食育チーム(副校長、栄養教諭、養護教諭)とも連携
6月27日に第6回発憤授業「食・農業・健康分野」を実施しました!!
第1回は、糸状菌が土を耕す編
第2回は、苗植え編
第3回は、種植え編
第4回は、お世話編①
第5回は、お世話編②
今回は、ナス、ピーマン、きゅうり、ミニトマトの害虫、病気、天災対策について指導しました。
単元名:おいしくげんきなやさいになあれ
小単元名:やさいのおせわをして、「かんさつ名人」になろう!
10時間目/全14時間
病害虫の対策
◯ねらい
野菜にせまる3つの危険を知り、‘野菜のいのちを守るプロジェクト’を立ち上げよう!
◯本時の展開
■:生徒の活動 ★:体験活動 ◎:表現活動
1、本時のめあてをつかむ
■学習の流れを確認する
①かんさつシート
②チェックテスト
③プロジェクトシート
2、これまでの振り返りをする
■お世話カードの自己評価
・めあてを100%/80%/半分以上できた
■かんさつシートの記入(10分)
・前回(6/13)の続きを書きあげる
■チェックテストを行う(10分)
<手立て>
・本時の学習内容について、全体の流れ(ゴール)がわかるように板書する
・どのくらい行動できたかを振り返られるように、手を挙げるように指示する
・朝一で撮影した4種類(ナス、ピーマン、ミニトマト、きゅうり)の画像を4グループ用に配布する
・分からないことがる生徒は、静かに手を挙げさせ個別指導を行う
3、収穫して食べた感想を共有する
■(教師の問いに対して)挙手をして発言する
問①:どんなレシピで食べたのか
問②:普段食べる野菜と自分の手で育てた無農薬野菜との味の違いはどうだったか
※特に、どんな感動があったか
4、畑にせまる3つのきけん!
■(教師の問いに対して)挙手をして発言する
問③:今、はたけに大きな3つのきけんがせまっています!(3つを画像で示す)
(引き出したい声)
〇「え~!?そんなきけんがおきてたんだ・・」
○「なんで、びょうきがおこってるの?」
○「なんで、がいちゅうがやってくるの?」
○「どうしたらいいんだろう・・」
<手立て>
・収穫できた生徒に無農薬野菜を家で食べた感想を引き出す(どんなレシピで食べたのか、普段食べる野菜と自分で育てた無農薬野菜の味の違いはどうだったか、喜んでもらえたか)
・これから収穫の生徒には、「友達の話を聞いて、収穫できたら、どんなレシピを家族にお願いしたいか想像しよう!」と伝える
・「病気」「害虫」「天災」の3つの観点とそれぞれの特徴的な画像を示し、どんな危険がおこっているのかを気付かせる。
・「( )のいのちをまもろうプロジェクト」の「()」に‘やさい’と記入させる
11時間目/全14時間
5、プロジェクト学習(調べ学習も補足)
■(教師の問いに対して)挙手をして発言する
『やさいのいのちをまもろうプロジェクト』
問④プロジェクトシートの問いに対して、自分の考えを発表できますか?
問⑤どのアクションなら確実にできそうですか?
・自分で1つ
・グループで1つ
・クラス全体で1つ(※決められそうなら)
(例)
うどんこ病:葉っぱに水をかける
:畝や周りの雑草を抜く
害虫:取り除く、益虫(クモ・テントウ
ムシ)を生かす
天災:支柱、ひもで固定する
<手立て>
・プロジェクトシートの「問い項目」を基に、グループでアイデアを広げたら、グループごとに「自分の考え」を発表させる
・たくさん気付きを見つけた生徒には、積極的に発言するように言葉がけをする
・気付きがあまり見られない生徒には、友だちの気付きを聞くことを通して、気付きを広げることができようにする。
6、次回に向けて
■(教師の問いに対して)挙手をして発言する
『●●●にけんこうなやさいをとどけようプロジェクト』
問⑥(7/9にかけてたくさん野菜ができた場合)みんなが育てた無農薬野菜を家の人以外に届けたい人はいますか?
(引き出したい声)
〇「1年生」
○「先生たち」
<手立て>
・自分の手で大切に育てた無農薬野菜を「自分以外の誰に喜んで欲しいか」を引き出す。
・生育スピードに多少の違いがあるので、未だ収穫ができていない生徒に対しては、必要に応じて、「●●個以上、家に持って帰った人は」という前提を伝えるよにする。
5、本時の学習を振り返る
■教師から次回までのクラス掲示を伝える
(想定する子どもの声)
◯「やさいのいのちをまもって、たくさん収穫できるように」自分で、クラスで、頑張るぞ! 本日のまとめを振り返り、本時の学びを定着させる。
次回までのアクションを問いかけ、お世話の意欲を喚起させる。
⇒3つの危機に対する対策(クラス掲示)
志明館インスタグラム
志明館では、日々の学校の様子をInstagramで配信しています。食農健康教育は、毎週月曜日に週1回のペースで配信中です。
これまでのアーカイブをご視聴ください👇
苗植え体験
水やり体験
お世話体験
収穫体験①
収穫体験②
身土不二からの体と心、脳の健康を、『つ』のつく年齢までに体得できるように、本物のいのちに触れて、成長して欲しいと思います✨
何か質問等がありましたら、個別にFacebookやインスタグラムからコメントをください。私から直接ご回答をさせていただきます。