第5回発憤教育『食・農業・健康編』
2023年10月から学校法人博多学園の食育推進担当顧問として、同系列の二つの組織(博多東幼稚園、小中一貫志明館)において、「食育推進プロジェクト」を立ち上げ、日々取り組んでいる具体的な実践内容を定期的に配信しています。
本シリーズでは、小中一貫校志明館の三本柱「土台教育」「人間力教育」「発憤教育」の一つである、「発憤教育」の『食・農業・健康分野』の授業内容について紹介していきます。
<過去の投稿記事>
5月2日:第1回(1時間目、2時間目)
5月7日:第2回(3時間目、4時間目)
5月21日:第3回(5時間目)
5月30日:第4回(6時間目、7時間目)
<本日>
6月13日:第5回(8時間目、9時間目)
食・農業・健康分野に関しては、すべて0からオリジナルでカリキュラム開発から教材教具制作までを一気通貫で担い、実際の授業もT1として指導しています。
※T2が担任の先生、食育チーム(副校長、栄養教諭、養護教諭)とも連携
6月13日に第5回発憤授業「食・農業・健康分野」を実施しました!!
第1回は、糸状菌が土を耕す編
第2回は、苗植え編
第3回は、種植え編
第4回は、お世話編(支柱、誘引、わき芽とり)
今回は、ナス、ピーマン、きゅうり、ミニトマトのお世話の仕方を指導しました。
単元名:おいしくげんきなやさいになあれ
小単元名:やさいのおせわをして、「かんさつ名人」になろう!
8、9時間目/全14時間
夏野菜のお世話体験
◯ねらい
やさいの‘生命(いのち)がそだちやすいかんきょう’をつくろう!
◯本時の展開
■:生徒の活動 ★:体験活動 ◎:表現活動
1、本時のめあてをつかむ
■学習の流れを伝える
①草ぬき
②かんさつ会
③かんさつシート
2、前回の振り返りをする
■教師の問いに対して、発言する
〇葉っぱだけでなく、前回よりも蕾・花・実が増えてきたな。
<手立て>
・本時の学習内容について、全体の流れ(やること)がわかるように板書する
・前回の「かんさつシート」に記載された意見を共有し、観察の観点(色、形、大きさ+生きようとする力)に気付かせる。
<外での活動 ※外への移動>
■体験活動:お世話(★)を行う
・草ぬきをする
・わき芽をとる作業をする
(例)気付きポイント
・なぜ、草ぬきが必要なの?
・なぜ、わき芽をとらなきゃいけないの?
上記の行動から気付いたことを伝える
<手立て>
・実物の苗を観察し、3つの観点(目、鼻、手 / 調べる品種)+αから考えさせる
・自分のやさいをおいしくげんきに育てる(=生命力を引き出す)ポイント(お世話の仕方)がわかるように支援する。
・たくさん気付きを見つけた生徒には、積極的に発言するように言葉がけをする。
・気付きがあまり見られない生徒には、友だちの気付きを聞くことを通して、気付きを広げることができようにする。
5、気付いたことを表現する
■「かんさつシート(◎)」を書く
※ノートへの記入>3人程度、全体で発表する
6、本時の学習を振り返る
■自分のやさいが生長した点を発表する
(想定する子どもの声)
◯観点を知って、前回よりもやさい名人に近づけた!
◯これから野菜の収穫ができるのが楽しみ!
◯クラスで、グループでお世話を頑張るぞ!
<手立て>
・諸感覚を使って多くのことに気付けたことを称賛し、これからお世話を頑張るぞという意欲付けや野菜への愛着を高める。
・本日のまとめを振り返り、自分がかんさつして見つけた気付きを全体に発表することで本時の学びを定着させる。
・次回までにやって欲しいことを伝え、お世話の意欲を喚起させる。
志明館インスタグラム
志明館では、日々の学校の様子をInstagramで配信しています。食農健康教育は、毎週月曜日に週1回のペースで配信中です。
これまでのアーカイブをご視聴ください👇
苗植え体験
水やり体験
お世話体験
収穫体験①
収穫体験②
身土不二からの体と心、脳の健康を、『つ』のつく年齢までに体得できるように、本物のいのちに触れて、成長して欲しいと思います✨
何か質問等がありましたら、個別にFacebookやインスタグラムからコメントをください。私から直接ご回答をさせていただきます。