第3回発憤教育『食・農業・健康編』
2023年10月から学校法人博多学園の食育推進担当顧問として、同系列の二つの組織(博多東幼稚園、小中一貫志明館)において、「食育推進プロジェクト」を立ち上げ、日々取り組んでいる具体的な実践内容を定期的に配信しています。
本シリーズでは、小中一貫校志明館の三本柱「土台教育」「人間力教育」「発憤教育」の一つである、「発憤教育」の『食・農業・健康分野』の授業内容について紹介していきます。
<過去の投稿記事>
5月2日:第1回(1時間目、2時間目)
5月7日:第2回(3時間目、4時間目)
<本日>
5月21日:第3回(5時間目)
食・農業・健康分野に関しては、すべて0からオリジナルでカリキュラム開発から教材教具制作までを一気通貫で担い、実際の授業もT1として指導しています。
※T2が担任の先生、食育チーム(副校長、栄養教諭、養護教諭)とも連携
5月21日に第3回発憤授業「食・農業・健康分野」を実施しました!!
第1回は、糸状菌が土を耕す編
第2回は、苗植え編
今回は、種(ほうれん草)の植え方を指導しました。
5時間目/全14時間
種の植え付け体験
◯品種
・ほうれん草
◯選び方
収穫までの期間を前提に、アンケート調査結果を踏まえて可能な限り、子どもたちが好きな野菜と苦手克服するチャレンジ野菜をピックアップしました。かつ、ビタミンやミネラルが豊富な抗酸化野菜を中心に選定しています。
◯ねらい
前回からやさいのかわったところをかんさつして、やさいのかんさつ名人になろう!
◯本時の展開
1、やさいクイズをする
・なんでやさいによって葉っぱと花にちがいがあるのかな、もっと詳しく調べてみたいな。
2、前回の振り返りをする
・いろんなちがいが(いけん)があるんだな。
3、本時のめあてをつかむ
・拡大した葉っぱや花の写真を当てるクイズをすることで、「なんで違いがあるのか?」興味関心を高めるようにする。
・前回の「発見ボード」に記載された意見を共有し、観察の観点(色、形、大きさ+α)に気付かせる。
4、観察会
【体験活動:種の観察(★)】
(1) 種(ほうれん草)を観察し、気付いたことを発表する
【体験活動:種の植え付け(★)】 ※外へ移動
(2) 種(ほうれん草)を畝に植える
①植える場所は水で湿らせる
②畝に指先で4箇所に穴をあける
③穴に種を1粒ずつ入れる
④軽く土を被せる(覆土)
⑤軽く種を鎮圧する
⑥水をかける
※今回は予め、マルチに穴をあけておいた
【体験活動:苗の観察(★)】
(3) 3つの観点+αで苗を観察する
(例)気付きポイント
・見て:ギザギザ、赤い、大きい・小さい
・触って:ザラザラ、ツヤツヤ、トゲトゲ
・匂って:甘い、にがい、ツーンっ!
上記の行動から気付いたことを伝える。
5、気付いたことを表現する
(例)
◯葉の大きさや形、色はやさいによって違うな。
◯ちがいは生きるためにひつようなんだな。
◯五感を使うと沢山のことに気付け面白いな。
※ノートへの記入>3人程度、全体で発表する
6、本時の学習を振り返る
◯観点を知って、やさい名人になれた!
◯これから野菜の種と苗を育てるのが楽しみ!
◯クラスで、グループでお世話を頑張るぞ!
・「発表する名人」と「聞く名人」の掲示資料を活用し、全員が自信を持って伝えることができようにする。
<指導上の手立て>
・実物の種や苗を観察し、3つの観点(目、鼻、手 / 調べる品種)+αから考えさせる。
・自分のやさいをおいしくげんきに育てるポイント(お世話の仕方)がわかるように支援する。
・たくさん気付きを見つけた生徒には、積極的に発言するように言葉がけをする。
・気付きがあまり見られない生徒には、友だちの気付きを聞くことを通して、気付きを広げることができようにする。
・諸感覚を使って多くのことに気付けたことを称賛し、これからお世話を頑張るぞという意欲付けや野菜への愛着を高める。
授業の様子を知りたい方は、下記のインスタグラムから動画と画像を一部ご覧いただけます。
志明館インスタグラム
志明館では、日々の学校の様子をInstagramで配信しています。食農健康教育は、毎週月曜日に週1回のペースで配信中です。
これまでのアーカイブをご視聴ください👇
苗植え体験
水やり体験
お世話体験
収穫体験①
収穫体験②
身土不二からの体と心、脳の健康を、『つ』のつく年齢までに体得できるように、本物のいのちに触れて、成長して欲しいと思います✨
何か質問等がありましたら、個別にFacebookやインスタグラムからコメントをください。私から直接ご回答をさせていただきます。