【ラノベレビュー 35】 『VTuberのエンディング、買い取ります。』
こんにちは、Kanonです。今回は…
朝依しると先生の『VTuberのエンディング、買い取ります。』の感想記事です。
あらすじ
こんな人におすすめ
最近推してたVTuberが引退してしまった人
闇堕ち主人公が好きな人
極力各章が独立していて、何回かに分けて読みやすい作品を求めている人
感想
テーマ
最近流行り(?)のVTuberモノです。
が、この作品では『ぶいでん』のようにVTuber自身が主人公なのではなく、ファン側の目線で物語が進んでいきます。
そしてVTuberの活動それ自身にフォーカスしたものではなく、ファン心理やVTuberとしてのあり方的なモノにスポットを当てた作品になっています。
基本的にお話の流れとしては、プロデューサーとの確執、炎上、粘着ファンによって活動に支障をきたし始めたVTuberが心置きなく引退するための演出をするという感じです。
この"引退の演出"という行為の原動力になっているのは、主人公が過去に突如推しを失ってしまったことです。
なので現在進行形で何かしらのVTuberを押している人だと、その推しを失ったときを想像すると作品に没入できそうです。
現在進行形で推しのVTuberを失ってしまった人はいわずもがな(笑)
構成
3本立てになっています。
なのでヒロインとなる女の子は3人登場します。
3つの物語は順番に展開されていくのですが、ある程度独立したお話にもなっているので、読みたいところから読んでもいいかもしれません。
まとめ
この作品を購入したのは、まずタイトルのインパクトに目を引かれ、さらにイラストレーターがTivさんということでした。
内容に関しては、問題を解決する過程で出会ったVTuberが片っ端から主人公を好きになっていくのかなと思っていたのですが、そんなことはなく。
終始VTuberとファンの関係性のあり方について物語が展開されていくので、いい意味で期待を裏切られました。
単巻で完結している形なので、とても読みやすい作品でした。