侍の随筆書
日常で感じたことをサクッと書いてみるでござる。
オススメの本、オススメされた本の感想文をラフに書いてみるに候。
「次は終点、小田原、小田原でございます。」 時刻は6時57分。 車内は空いてた。 終点アナウンスを聞きながらモゾモゾと 尻のポジションを深く座り直す。 長旅と座席クッションの薄さで やや腰がいたい。 「ふぅ~~」小さく息を吐き出して ゆっくりと思考を再開する。 .... 寝過ごした。 だが旅はまだ終わりではない。 終盤でもない、序盤である。 寝過ごした以上戻らなければ、町田に。 祖父母と実兄が待つ、東京郊外、町田に。 重い荷物と沈み切った気持ちを引きずり 一
「まだ26歳、これからやな」 親父に言われた何気ない一言が意外にも ぐるぐると頭を駆け巡っている。 もっと大人になって もっと歳を重ねて親父と同じ 50代半ばになった時に 今の自分と同じ境遇の26歳に 言葉をかけるならポジティブな意味合いで 同じ言葉を言えるかもしれない。 でも何故かその言葉からは 親の期待が儚く散ったような 哀愁さが漂っていた気がする。 仕事を辞め、人生を見つめ直している 今の自分にはどこかネガティブな意味合いで この言葉を受け取ってしまった。
ウッとなった。 「悲しい」とか「気持ち悪い」とかの ウッてゆう感じじゃなくて 「知らなかった感情」に出会った時の戸惑いと言えばいいのかな いやぁ何て言えばいいかわからないけど 心がえぐられたような作品。 ストーリー自体を客観的に見ると ホラーっぽいて訳じゃないんだけど 読み進めていくと主人公と一緒に 主観的な視点が生まれてきて ホラーのような怖さも感じる作品。 でもすごく良い本に出会えた気がする と....言うのが読み終えた最初の感想です (いい年した大人なのに